北陸先端科学技術大学院大学

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東京サテライト(東京社会人コース)

本学では、働きながら修士や博士の学位を目指す意欲ある社会人学生を対象に東京社会人コースを開講しています。
ここでの「学びの環境」は、仕事と学びを両立させる「職学近接」と「知的刺激」をコンセプトとしており、標準修業年限分の授業料で、博士前期課程は3年、博士後期課程は4年を最長期間として履修することができる「長期履修制度」、社会人に適した「平日夜間・土曜日曜集中講義」、アクセスしやすい「JR品川駅港南口に立地」等、「職(仕事場・仕事時間)」と「学(大学院・開講時間)」が近接することで、社会人学生が学びやすい環境を実現しています。
東京サテライトでは社会人学生を対象に、次の学修プログラムを開講し、東京社会人コースの学生は、各学修プログラムの修了及び「知識科学」または「情報科学」の学位の取得を目指します。
なお、各学修プログラムの概要及び対応する課程は次のとおりです。

●技術経営(MOT)プログラム[博士前期課程]
技術経営(MOT: Management of Technology)は、技術を活用してイノベーションを実現することで企業の競争力とする経営のことを指します。JAISTにおける技術経営プログラムは、こうした経営ができる人材の育成、即ち「技術の分かる経営者、経営の分かる技術者」の育成を図ります。本プログラムでは、従来のMBAやMOTとは異なり、知識科学を基盤としたMOT、即ち技術やアイディアをシステムとして実現し価値を創造する人間の「知識」を経営リソースとして活用するマネジメント、技術とサービスの統合によるイノベーション・マネジメントに重点を置いています。
多くの科目は、グループワーク等、少人数での討論重視のインタラクティブな講義で教育効果を高めています。また、修士論文研究を重視し、研究を通じて表層的でない知識の真の理解、問題解決能力および応用力を高め、学位取得に繋がるように設計されています。そのため、受講者の社会での有職経験に基づく討論への参加と貢献が重要であることから、有職経験概ね3年以上を有する社会人の入学を期待します。

●サービス経営(MOS)プログラム[博士前期課程]
少子高齢化が進み地域の活性化が課題になっている我が国において、医療・福祉(看護、介護を含む)、教育、観光サービスの重要性は益々高まってきています。また、これらのサービスは独立ではなく、地域の中で互いに絡み合っており、それらを統合的に考えることがイノベーションの可能性を高めます。また、組織の様々な業務をサービス経営の視点で捉えることで諸課題を解決する研究・実践も進んでいます。サービス経営(MOS:Management of Service)プログラムでは、サービス経営全般の知識を習得しながら、知識科学とサービス科学を基礎にした医療・福祉・教育・観光サービスおよびサービス視点での組織のイノベーション研究を、本分野で最前線の研究を行っている教員と一緒に行い、これを業務や経営で実践することのできる人材の育成を図ります。多くの科目は、グループワーク等、少人数での討論重視のインタラクティブな講義で教育効果を高めています。受講者の社会での有職経験に基づく討論への参加と貢献が重要であることから、有職経験概ね3年以上を有する社会人の入学を期待します。

●IoT・AIイノベーションプログラム[博士前期課程]
IoT(Internet of Things)/人工知能(AI)/CPS(Cyber-Physical System)などのデジタル技術の進展と普及により、従来なかったビジネスおよびビジネスエコシステムが登場し、社会に大きな変革(第4次産業革命、スマートインフラ、スマートカー、スマートシティ、デジタルトランスフォーメーション)をもたらしつつあります。この変革は、産業界にとってイノベーション創出の大きな機会ですが、その実現は容易ではなく、困難を克服し機会を生かすイノベーション・マネジメントが求められています。IoT・AIイノベーション(IAI:IoT/AI Innovation)プログラムでは、JAISTが得意とする最先端の情報技術と技術・サービス経営の研究・教育の実績に基づき、最近の付加価値や競争力の源泉であるIoT/AI/CPSなどのデジタル技術の習得とともに、いかにしてイノベーションを起こすかにも焦点を当て、IoT・AIイノベーションを先導する人材の育成を行います。本プログラムでは、技術・サービス経営の知識に加え、最先端の情報科学の講義を学びます。また、学んだことを研究論文としてまとめることで、IoT・AIイノベーションの本質を理解し、ゼロから新しい価値を創造できる思考力・応用力が身につきます。

●先端知識科学プログラム[博士後期課程]
知識科学とは、「知」をキーワードとし、個人、組織、社会、自然における「知」の創造、蓄積、活用のメカニズムと体系化を探求する新しい学問であり、本学では、社会科学・情報科学・メディア科学・システム科学・サービス科学分野の諸学問を融合し、社会からの多様なニーズに応えることを目指しています。東京社会人コースでは、博士前期課程プログラムとして技術・サービス経営に関する複数のプログラムを用意し、実践現場での「知」を学術的に取り扱い、「知」の創造・蓄積・活用を促進するための教育・研究活動を展開しています。これらを基盤としつつ、先端知識科学プログラムは東京サテライトに設置する博士後期課程プログラムとして、技術・サービス経営を含む知識科学全般にわたる高度な専門知識・技術を教授するとともに、高度な研究能力と実践力を持つ専門職および知識科学研究者の育成を目指します。

●先端情報科学プログラム[博士後期課程]
先端情報科学プログラムでは、様々な分野の社会人を対象として、情報科学的思考法、情報科学分野の先端知識とその基礎となる諸理論・技術を講義し、適切な演習により知識の応用力を養成します。さらに博士論文研究を通じて、情報科学に関する先端的な技術や方法を実践的な課題解決に応用する能力を身につけます。これらのカリキュラムにより、情報科学に関わる分野の広がりを常に最新の研究をもとに俯瞰でき、さらに技術イノベーションを自ら生み出すことのできる先端情報科学人材を養成します。本プログラムが提供する講義群としては、情報科学を広範囲にカバーする講義群と各分野の先端的内容に関する講義群に加え、社会的需要が特に大きい組込みシステムに関する講義群があります。

●価値創造実践プログラム[博士後期課程](自由選択)
21世紀も20年が過ぎ、私達は気候変動やパンデミックなど、未曾有の危機に取り囲まれています。危機の解決には、多様な人材が各自の専門性を生かして問題を解決する、協働が有効です。しかし、各分野の専門家を集めたドリームチームが成功するとは限りません。専門家は、それぞれ固有の専門知識を持ちますが、それが逆に思考に枠をはめ、想像の翼が広がらないことが失敗要因の一つです。そして、想像の翼を広げることは、実践を通して学習できるスキルと考えます。「価値創造実践プログラム」は、協働による価値創造のスキルを、実践を通じて身に付けることを目的とします。「価値」の次元で問題を捉えること(=リフレーミングすること)で、同じ土俵で問題の本質を捉えた議論ができるようになり、各自の専門性を活かした協働による価値創造が可能となります。本プログラムでは、価値創造に関する講義に加え、価値創造スキル教育に関心を持つ日米欧の諸大学の国際ネットワークを活用した「グローバル課題解決型学習(Global Problem-based Learning)」を通じて価値創造方法の習得・開発・実践を行います。国際共同研究能力を高め、ひいては国際的に通用する未来価値創造人材の育成を目指します。本プログラムは<自由選択>であり、先端知識科学プログラム、あるいは先端情報科学プログラムに加えて選択することができます。

東京サテライトとは

複合的な機能を持った教育研究拠点として、東京サテライトを開設しています。東京サテライトは、JR「品川」駅港南口から徒歩3分、京浜急行「品川」駅高輪口から徒歩5分という交通至便な場所に建つ「品川インターシティ」のA棟19階にあります。
インターネットを利用し学内ネットワーク(LAN)にアクセスできるSSL-VPNサービスを実施。例えば、自宅や会社のパソコンから学内LAN上でサービスされている文献検索や語学学習などのオンラインシステムを利用することができるので、時間を有効に活用して研究を行うことが可能です。

東京サテライトでの学修

東京サテライトへの入学は社会人に限っており、産業界の最前線を支える30代、40代の方が数多く在学しています。授業は平日の夜間と土曜・日曜に開講し、現職社会人に特化した実践的かつ先鋭的な大学院教育を行っています。
東京サテライトでは、授業、研究指導、自習等のスペース、書庫、事務室等を有するほか、すべての学修室にテレビ会議システムを設置し、教員が石川キャンパスにいても常時直接的な遠隔指導を可能としています。なお、東京サテライトの社会人コースも標準修業年限は石川キャンパスと同一で、博士前期課程は2年、博士後期課程は3年です。
また、標準修業年限を超えて一定期間にわたり計画的に履修する長期履修制度(授業料総額は標準修業年限分)や、東京社会人コース(博士前期課程・博士後期課程)にあっては、学費の一部が公共職業安定所(ハローワーク)から還付される教育訓練給付制度の適用が認められる場合もあります。詳細は入学後に通知します。