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外国語学研究科
中国言語文化専攻
彭国躍教授
中国語の運用能力を伸ばしながら、多様な分野に視野を広げて中国の言語と文化を研究できる
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CLOSE UP! 教員インタビュー

外国語学研究科
中国言語文化専攻

中国語の運用能力を伸ばしながら、
多様な分野に視野を広げて
中国の言語と文化を研究できる

外国語研究科 中国言語文化専攻
彭国躍教授

出身は中国上海。中国の大学・大学院で日本語を専攻した後、日本に留学し、大阪大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)。専攻は社会言語学、認知言語学、対照言語学。趣味は美術鑑賞。

視野を広く持てる研究環境、中国有数の大学への交換留学も可能

神奈川大学大学院の中国言語文化専攻の特徴と魅力を教えてください。

まず、丁寧な少人数教育が徹底できる規模でありながら、幅広い分野の教員がそろっていることです。『外国語学研究科オリジナルサイト』の中国言語文化専攻のページから「論文題名一覧」を見ていただくと、これまでの院生が取り組んだテーマがわかり、その豊富なバリエーションに可能性を感じてもらえるはずです。
また、各教員が開講する授業は専門分野を超えて自由に受講できるので、言語や文化はもちろん、文学、歴史など多様な観点から研究の視野を広く持つことができます。 さらに、北京大学、清華大学、復旦大学、国立台湾大学など、中国語圏大学トップ10に常時ランクインする留学先が充実しています。交換留学の採用条件を満たせば留学先の学費は不要となり、中国に長期滞在してまたとない学修の機会を得ることができます。

「社会言語学」の研究を通して中国人と中国社会への理解が深まる

バリエーション豊富な研究テーマの中で、先生が専門とする「社会言語学」とはどのような学問ですか。

「社会言語学」とは、言葉と社会を連動して研究する言語学の一分野です。例えば、日本には豊かな敬語表現がありますが、文法構造だけでは捉えきれない、人間関係を反映しています。社会的な側面から考察することなく、日本語の敬語を理解することはできません。一方、中国は漢民族と多様な少数民族で構成されているため、民族間の多言語の接触や国家の言語文字政策など、「社会言語学」の興味深い研究テーマが豊富です。
また、人は気づかぬうちに外国語や方言にそれぞれイメージを持ち、ステータスや差別意識を抱くことがあります。言語はよくも悪くも偏見の対象となります。人間は偏見を持ってしまう生き物ですが、その現象を学問として理解しようとする「社会言語学」は、偏見の理由を解明し、克服する手段にもなります。それは同時に、異なる言語を話す人々への理解を深めることにもつながります。
そもそも日本人と中国人は習慣や常識が大きく異なるにも関わらず、同じアジア人だという意識があり、同じ価値観を共有しているはずという認識が逆に誤解を生む原因にもなっています。中国語を「社会言語学」の観点から研究することは、日本人が、中国人や中国社会を客観的に理解する手段となることでしょう。

中国語を使いこなせる人材として多方面での活躍が期待されている

中国言語文化専攻を修了後、どんな進路がありますか。

博士後期課程(博士課程)の修了生の進路として最も多いのは大学教員です。一方、博士前期課程(修士課程)では、2年間、研究と公務員採用試験の準備を並行して進め、警察官をはじめとした公務員になる修了生が増えています。現在、日本では官公庁や一般企業を問わず、中国語ができる人材への需要が高まっています。学部卒業時と比較し、さらに中国語が使いこなせるレベルに達している大学院生は、就職に有利というのが近年の実感です。
修士課程修了生の進路としてもう一つ希望が多いのが高校教員です。学部在学中に高校の教員免許の教科「中国語」を取得し、大学院在学中に「英語」など他教科の高校の教員免許を取得して採用試験を受け、グローバル教育の一環として高校で中国語を教える機会を得ることも可能です。
将来、高校や大学の教員をめざす学生は、院生として学部生の授業をサポートするT・A(ティーチング・アシスタント)制度を利用して、教員の基本姿勢を身に付け、採点補助や教材準備などの経験を積むことができます。

中国との関わりが深い横浜。豊富な文献が集約されたキャンパスが待っている

最後に、中国言語文化専攻をめざす学生の皆さんにメッセージをお願いします。

神奈川大学大学院は同大学の横浜キャンパス内にあります。外国語研究科のある語学演習棟(20号館)は、歩いて約3分以内に、蔵書約112万冊の神奈川大学横浜図書館や、豊富な研究資料を所蔵する人文学研究所、言語研究センターなどがあり、文献が濃密に集約された環境です。また、外国語学研究科の大学院生には、専用のデスクと本棚を備えた1人1つのブースが与えられます。授業は日本人と中国人の院生が共に学び、日本人は中国語を使い、中国人は日本語を使ってディスカッションをしながら切磋琢磨できる場です。
さらには歴史的に日本人と中国人が親密に関わり合って来た“横浜”という地の利も、中国の言語と文化の研究には大変魅力的です。ぜひ、これらの恵まれた環境を有効に活用して、大いに楽しみながら研究に取り組んでほしいと思います。