神戸大学大学院 人間発達環境学研究科

[国立]

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カリキュラム

本研究科は、人間発達専攻に4つの講座と2つの履修コース、人間環境学専攻に4つの分野(履修コース)を設置しています。

人間発達専攻

多様な側面を持つ人間の発達を総合的な視点から教育研究の対象とします。
前期課程においては、人間の発達に関する実践的諸課題の解決やそれを支える新たな公共の創出に貢献する、高度専門職業人の養成を目的とします。
後期課程においては、人間の発達に関する高度な専門的学識及び創造的な研究能力を持つ自立した研究者、又は研究能力に加えて、確かな教育開発力を備えた大学教員の養成を目的とします。
さらに、特別な履修コース「臨床心理学コース」と「発達支援1年履修コース」を設置し、実践的職業人も養成します。

系講座

●こころ系

心理学と健康科学を総合した観点から、心身の発達や健康、その促進・阻害要因の探究と複雑な相互関係の把握に努め、広い視野と深い専門性をもって人間発達の様相を追究します。

●表現系

人間の感性の発現としての表現活動を教育研究対象とし、実践表現を基盤とした理論構築や、その営みによって生み出されたさまざまな「もの」「こと」に関わる多面的な研究を行います。

●からだ系

日常生活からレジャーやスポーツにわたる幅広い身体活動や人間行動の発達と加齢および適応現象を教育研究対象とし、人々の発達や社会活動に関わるさまざまな課題について学際的な観点から研究を行います。

●学び系

教育および学習等に関わる社会的・個人的営為を対象に教育研究を行い、人間の誕生から高齢期に至るこころおよび諸能力の発達や人間形成に関わる諸要因について理論的、実証的に探究します。

履修コース(前期課程のみ)

■臨床心理学コース

臨床心理士資格認定試験の受験資格を取得できるコースで、心理臨床の専門職に求められる実践力と研究能力をともに高めます。

■発達支援1年履修コース

職業人として高い成果を積み重ねてきた社会人を対象とし、発達支援に関する研究分野において1年間で修士号の取得が可能なコースです。本コースでは、実践に即した研究能力を高め、さらに高度に専門的な職業人としての能力を獲得することをめざします。

人間環境学専攻

人間の発達を促し、支え、助けるために、どのような環境を、どのように形成し、維持すればよいのか、という問いを立て、その解明に取り組んでいます。
前期課程が目的とするのは、豊富な専門知識とそれを応用する能力、そして実践行動力を有し、人間環境のいっそうの改善のために活躍できる多様な人材の育成です。
後期課程は、人間環境に関する高度な専門学識と創造的な研究能力を備える自立した研究者、または研究能力に加えて実践的な教育開発能力をもつ大学教員などの養成を目的としています。
さらに後期課程においては、より幅広く環境問題にアプローチするため、学外研究機関の研究者で構成される環境先端科学講座を設置しています。

教育研究分野(履修コース)

●自然環境分野

自然環境に関わる物質、生命、地球表層から宇宙に至る幅広い事柄について、環境汚染、気候変動、生物多様性などの人間生活と密接に関係する環境問題に関して考究します。

●数理情報環境分野

数理科学に対する高い専門性をもとに、多様化・高度化した情報環境について解析し、情報環境に関わる諸問題を解決するため、高度な数理的理論と手法について研究します。

●生活環境分野

私たちの生活環境を形成する生活空間、生活技術、生活資源の3領域において、加速度的に変化し続け、複雑化する諸問題を、社会科学、人文科学、自然科学の方面から考究します。

●社会環境分野

経済学、政治学、歴史学、地理学、法律学など従来の社会科学の研究成果を駆使できる基本的な能力とともに、人間が発達する環境としての社会のあり方を探求します。

●環境先端科学講座(後期課程の連携講座)

体系的教育を行う大学院と環境科学の先端的研究を推進する中核的研究機関の連携を通じて、次代の環境科学について探求します。

教育の特色

【博士課程前期課程】
徹底した基礎的・実践的教育

「特別研究I」において、文献調査法や資料収集法、フィールドワークやアクションリサーチの技法など、研究の基本的手法を修得し研究能力の基礎を固めます。さらに「特別研究II」において、研究の実際の場面に関わることで、研究遂行のための実際的手法を修得します。

個々の学習課題に応える積み上げ方式の専門教育

全般的な専門力量の形成を支援するために、各専攻に専攻共通科目を置いているほか、個々の研究課題に応じたコースワークが可能となるように、積み上げ方式のカリキュラム構成をとっています。特に「特論演習」では、スキル開発を重視します。

ヒューマン・コミュニティ創成のマインドを醸成する教育

「ヒューマンコミュニティ創成研究」において、発達支援インスティテュートを活用した産学官民協働のフィールド研究活動に積極的に参画し、それらの活動を通して、ヒューマン・コミュニティ創成のマインドを醸成します。

ソフトスキルや社会人基礎力の育成

専攻レベル、講座レベルで実施される諸活動で「参加」「運営」といった役割を担うことにより、コミュニケーション能力、ネゴシエーション能力、企画力、マネージメント能力、チームワーク力、リーダーシップ力といったソフトスキルや社会人基礎力の育成を支援します。

持続可能な開発のための教育

「持続可能な開発のための教育(ESD = Education for Sustainable Development)」の理論と実践について学ぶことを目的にしたESDサブコースを設置。本研究科の全ての学生が、主専攻に加えて選択できます。環境、人権、開発、防災、経済など、多様な課題の解決について、教育の観点から考究し行動することのできる国際人の育成をめざしています。

 

【博士課程後期課程】
専門力量を深化させる教育

さらなる専門力量の深化をめざした高度化科目「特論II」を展開します。

実践的研究能力に磨きをかける教育

「特別研究III」で文献課題やレビュー論文の作成などを通して、国内外の研究状況を把握するための能力発展をめざします。「特別研究IV」では、フィールドワークやワークショップ、研究会、プロジェクト研究などの企画・運営に参画し、研究を組織化する方法を修得します。

体系的な博士論文作成指導システムの提供

前期課程、後期課程の計5年間で円滑に博士論文を作成できるようにするため、複数教員による体系的な論文作成指導システム(基礎論文、予備審査論文、公開最終試験)を採用しています。

実践的な教育力の開発支援

大学教員をめざす学生に対して、学部の教育実習に相当する科目「教育能力養成演習」を設置し、実践的な教育力の開発を支援します。

研究プロジェクト紹介

「アクティブ・エイジング」プロジェクト

「健康」「社会参加」「安全・安心」「多世代交流」の観点から、地域コミュニティのさまざまな問題を明らかにするとともに、それらの解決に向け、教員が地域住民、行政、および企業と協働し、学びと活動の基礎となる“場”を形成します。現在、その“場”を利用したプログラムの開発と地域への実装を行う計画が進行中です。

「都市域における人と生物多様性のつながり」プロジェクト

六甲山系・生駒山系等と大阪湾に囲まれ、大都市近郊に豊かな自然が存在する国際的にもユニークな地域特性を生かし、都市住民と生物多様性の関係の在り方を学際的・統合的に研究。21世紀社会における生物多様性と共生する都市モデルを探り、国際社会に向けて発信することをめざしています。

環境ストレスと疾病リスクを客観的に評価するシステムの開発

人間の健康の維持、および心理的、物理的疾病の予防をめざし、ストレス(心理的要因、物理的要因など)や、疾病のリスクを迅速かつ客観的に定量化し評価できるシステムを構築することを目的としています。
そのために、研究科内で、公衆衛生学、環境バイオテクノロジー、ヒューマンエレクトロニクス、分析化学、高分子材料科学、マイクロ流体工学を専門とする教員に協力していただき、研究を進めています。一例として、糖鎖修飾核酸を用いたインフルエンザウイルスの高感度検出システムの開発を始めています。

 


本学の募集要項はこちらから
博士課程前期課程:http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/1805
博士課程後期課程:http://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/node/1807