カリキュラム
学びのポイント
臨床心理学専攻
現代社会が抱えるさまざまな「こころの問題」を心理臨床の視点から取り上げ、時代の要請に応えつつ、高度専門職業人=公認心理師を養成するのが本研究科です。人間尊重の立場を学び、臨床心理学の発展に寄与するとともに、地域社会に貢献できる人材の育成に努めます。実践的な学習を基本とし、教員と院生がこころを触れ合わせ、共に成長することを重視しています。
充実の実習体制
心理臨床センター

地域住民を対象にした本学付属の「心理臨床センター」で、スタッフの一員としてカウンセリングやプレイセラピーと言われる心理的な専門相談を担当。その活動をもとに、毎週カンファレンスや討論を重ねる実践教育を行っています。
医療や福祉の現場での実践的教育
精神科クリニックや児童相談所、児童養護施設など、学外施設での臨床実習を通して「こころの専門家」としての資質と能力を養います。
心理臨床の原点となる研究に取り組む
大学院での2年間は、一つの課題についてじっくりと腰を据えて研究できる時間でもあります。これからの心理的援助実践の基礎となるような研究に取り組むこともできます。
■修士論文テーマ
【2019年度】
「当事者研究」では何がおきているのか ―精神科クリニックでの参与観察による研究―
大学生の対人的ストレス場面における反応・思考についての検討 ―自己意識に着目して―
感覚処理感受性の高さに関連する自尊感情低下への介入 ―文献調査・疫学調査・介入研究による多角的検討―
妊産婦の被援助指向性と性格特性からみる地域支援
【2018年度】
SNSやコミュニケーションアプリを利用した大学生間のデートDV尺度調査
重い障害をもつ子どもの母親の心理的変容について ―子どもと死別して10年経過した母親の語りから―
若者のためこみ傾向について ―ためこみと生活の質の観点からの考察―
嗜癖(しへき)をもつ女性が直面する回復過程の困難さと自己肯定感の変容
妄想的観念と大学適応について
統合失調症と診断された夫の妻の体験 ―夫の発症を契機に同居に至った妻のケア役割受容過程―
青年期の心理的適応に幼少期の愛着関係及び、その後の対人経験が与える影響について
食事場面における家族画についての研究 ―家族画と家族間のコミュニケーション・心理的距離との関連性の検討―
カリキュラム編成
区分 | 科目名 |
---|---|
基礎科目 | 臨床心理学特論 I 臨床心理学特論 II 臨床心理査定演習 I(心理的アセスメントに関する理論と実践) 臨床心理査定演習 II 臨床心理面接特論 I(心理支援に関する理論と実践) 臨床心理面接特論 II 臨床心理基礎実習 |
心の成長・発達科目群 | 児童・青年期心理臨床特論 発達心理臨床特論 教育心理学特論 教育分野に関する理論と支援の展開(学校臨床心理学) |
心の障害・健康科目群 | 保健医療分野に関する理論と支援の展開(医療心理臨床) 心理療法学特論 障害者(児)心理臨床特論 精神保健学特論 心の健康教育に関する理論と実践(健康援助学) 家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践 精神医学特論 |
実習科目 | ※心理実践実習A(施設実習) ※心理実践実習B(事例実習) ※心理実践実習C(事例実習) ※心理実践実習D(学外事例実習) 臨床心理実習 |
共通選択科目 | 遊戯療法特論 社会心理学特論 芸術療法特論 生理心理学特論 心理学研究法特論 心理学特別演習 心理臨床の倫理と法規 心理統計法特論 司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開(犯罪心理学) 福祉分野に関する理論と支援の展開 産業・労働分野に関する理論と支援の展開 |
研究指導科目 | 臨床心理学特別研究 I 臨床心理学特別研究 II |
※は公認心理師受験資格に必要な科目であり、専門的な実習であるため、4年制大学で公認心理師法施行規則で定める科目を修得した者のみ履修可能とします。