東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻

[国立]

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研究科・専攻

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生命環境科学系

生命環境科学系は、広域科学専攻の3系の一つですが、約70名の教員が所属し、一般の専攻に相当するほど大きい組織です。従来の理系・文系という分類を超えて、生命に関して分子から個体、社会までを包括する極めて学際的で先端的な学問分野を扱っています。本系は、「環境応答論」「生命情報学」「生命機能論」「運動適応科学」「認知行動科学」の5大講座からなっていますが、実質的な活動は、「基礎生命」「身体運動」「認知行動」という3グループで行っています。
教員の研究分野は、「細胞生物学」「生化学」「生物物理学」「分子生物学」「スポーツ医・科学」「トレーニング科学」「心理学」「教育学」などの諸領域に、また、研究対象はDNA、蛋白質、細胞など生命体の基本的構成単位であるミクロな部分から、組織、器官、個体に至るまでの構造、発生、機能、さらに人間の身体の構造と機能、心理などにおよび多岐にわたっています。
それぞれの研究者は、各々の領域で個々の対象を深く掘り下げたうえで、研究者相互の交流と啓発によって領域横断的な視点を高め、新しい生命科学の構築をめざしています。学生の教育においても、個々の学生がそれぞれの領域、対象で先端的な研究を推進できる基本的な知識と手法を十分身に付けたうえで、分子から細胞、組織と積み上げて人間を理解する方向と、ミクロな生命環境科学のあり方を考える方向性とを持った人材を育成することをめざしています。
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基礎生命科学グループ

21世紀は生命科学の時代と言われています。将来、生命科学の最前線でブレークスルーをもたらす研究者や、生命科学分野で活躍する社会人となるためには、若い時代に幅広い学問分野に触れ、人としての「厚み」を身に付ける必要があります。
そこで基礎生命科学グループでは、生命のさまざまな階層における秩序・構造・機能、そして、それらを統合するシステムのしくみを理解し、生命科学のフロンティアを開拓、牽引できる人材の育成をめざしています。具体的には、駒場生命系の特徴である領域横断的な学問分野の修得、つまり「生化学」「分子生物学」「細胞生物学」といった基礎分野だけでなく、「発生生物学」「植物生理学」「生物物理学」「構造生物学」「神経科学」「生物情報科学」「生物工学」などの学際分野にも触れることができます。また、一分子解析法やバイオイメージングなどの最先端手法を身に付け、生命のしくみを分子、細胞、個体レベルで解析する技術を修得できます。生命科学の最先端研究に一緒に取り組み、「生命とは何か」を解明しましょう。

主な研究テーマ 光合成の分子生物学、合成生物学、分子細胞生物学、発生細胞生物学、分子生命科学、機能生物化学、蛋白質分子工学、植物分子生物学、植物機能ゲノム学、植物ウイルス学、ゲノムダイナミクス、構成的生物学、生物物理学、分泌生理学、神経科学、骨格筋・筋ジストロフィー、生物物理学、ナノバイオロジー、分子認識化学、生体高分子化学、細胞医工学、生命計測科学、脂質生化学、天然物化学、生合成工学、応用微生物学、蛋白質デザイン、構造生物学、生化学、分子生理学、分子発生生物学、分子細胞情報学、細胞編集工学 など

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身体運動科学グループ

身体運動科学グループは、遺伝子/分子レベルから行動レベルに至る総合的な視点から、スポーツ・身体運動を科学し、ヒトがより良く生きていくための科学的基礎を明らかにすることを目的とした研究を行っています。そのための方法論として、「生理学」「生化学」「遺伝子工学」「神経科学」「力学」「認知科学」などの手法を学び、ヒト・動物個体や組織・細胞を対象とした実験的研究を進めています。

主な研究テーマ 運動生理学、運動生化学、筋生理学、比較生理生化学、トレーニング科学、筋・腱複合体の可塑性、スポーツ栄養学、栄養生理学、ニューロリハビリテーション、脳神経科学、運動神経心理学、運動学習/制御論、認知−行為ダイナミクス、バイオメカニクス、スポーツおよび加齢に伴う関節の障害と疾患、スポーツ医学、運動器障害 など

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認知行動科学グループ

認知行動科学グループでは、人間や動物が自然や社会をどのように認識し適応的な行動を可能にしているのかを実証データに基づき明らかにすることにより、自然科学の視点からの「こころ」の理解とその応用をめざしています。
各研究室では、「知覚や記憶の情報処理」「個体間のコミュニケーション」「社会・文化の進化発達」「個人差や障害」などの広範なテーマを、さまざまな心理学的・神経科学的手法を用いて研究しています。そこでは、洗練された行動分析や心理物理学的測定、脳波や機能的MRIを用いた脳活動解析、ニューロンの神経活動、大規模調査データの統計解析、臨床的介入、フィールドワーク、計算モデリングなど現代の認知科学を支える最先端の方法論や考え方を広くかつ深く学ぶことができます。

主な研究テーマ 認知心理学、脳科学、進化心理学、臨床心理学、精神医学、行動分析学、動物心理学、神経生理学、認知神経科学、発達・教育心理学 など

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相関基礎科学系

本系は科学史・科学哲学を専攻するAグループ、理論物理学を専攻するB、Cグループ、実験物理学を専攻するD1グループ、化学を専攻するD2グループから成ります。
本系の自然科学を専攻するグループは、「クォークからインテリジェントマテリアルまで」という標語のもとに、超弦理論などの素粒子論の研究、クォークやグルーオンの物理などの原子核理論の研究、原子・分子からさまざまな高次構造体を対象とする広範かつ最先端の物質科学研究を展開しています。
一方、科学史・科学哲学を専攻するグループは、科学と技術、およびそれらと社会の関わりを人文社会科学の手法を用いて研究しています。そして系全体としては、この両者の研究活動が相互に刺激し、活性化し合う体制を整え、分野の壁にとらわれない学際的な研究を推進するとともに、人間や生命環境と科学との共生を考えることのできる問題解決型の人材を育てることを目標としています。
現在、本系の専任教員(教授、准教授、講師、助教)は約70人、修士・博士課程在籍者は約170人であり、教員1人当たりの大学院生が2人強という濃密な教育・研究空間が形成されています。これまで大学や大学院で物理や化学、あるいは科学史・科学哲学を学んできて、将来、さらに高度な専門知識を修得し、最先端研究を主体的に行いたいと考えている方々を広く受入れています。
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Aグループ 【科学技術基礎論】

現代社会のなかでは、科学技術の急速な発展の結果として、人間やそれを取り巻く環境に対する思想的・社会的考察を抜きにしては解決の得られない問題が急増 しています。本グループでは、こうした状況に対応して「科学や技術とは何であるのか」という基本問題を、歴史的、哲学的、倫理的あるいは社会学的観点から 解明することを目的とする研究と教育を行っています。

主な研究テーマ 科学技術哲学・現象学・精神医学の哲学・当事者研究、科学史・技術史・高等教育史、心の哲学・脳神経哲学・脳神経倫理学・脳神経学リテラシー、近現代における科学と技術の歴史、命をめぐる歴史・社会・倫理・リスク・コミュニケーション など

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Bグループ 【素粒子論・原子核理論】

自然界の基本構造、素粒子や原子核とその相互作用を研究しています。特に「超弦理論」「量子重力」「場の量子論」「ハドロン物理学」などが現在の中心的テーマですが、対象や手法に拘らず普遍的な自然界の法則を解明することをめざしています。

主な研究テーマ 弦の場の理論、Dブレーン、AdS/CFT対応、格子ゲージ理論、超対称性ゲージ理論 など

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Cグループ 【物性理論・統計力学】

統計力学的視点から、幅広い分野で特色ある理論研究を行っており、個々の興味に応じたテーマを学び、研究します。

主な研究テーマ 固体物性論、非平衡・非線形物理、非平衡物理、非線形ダイナミクス、ソリトン、可積分系、量子統計力学、マクロ系の量子論、マテリアルズインフォマティク ス、スピングラス、最適化問題、トポロジカル現象、臨界現象、相転移、磁性・半導体・超伝導・超流動、ボース・アインシュタイン凝縮(BEC)、量子渦、量子液体、スピン液体、ガラス転移、ジャミング転移、粉体の物理、ソフトマター、計算物理、数値計算手法開発、複雑系、カオス、生物物理、普遍性生物学、理論脳科学、進化理論、ゲーム理論 など

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D1グループ 【物性物理学・一般物理学】

物性物理学、素粒子物理学、生物物理学などの実験的研究を行っています。量子光学・半導体物理学・超伝導・強相関電子系の物理学などについて、多種多様な研究・教育が行われています。

主な研究テーマ 量子ナノ構造の物性・シリコンフォトニクス、量子凝縮系物性物理学、高温超伝導、薄膜・界面の電子物性、界面超伝導 、物性物理学・新物質機能開拓、物質中のトポロジー、量子エレクトロニクス・物理学温故知新、原子物理学・量子光学 、反水素、ミューオニウム原子などの粒子線物理学、生物の適応や一細胞計測 、生物物理学、細胞の動的な性質、脳機能解析学・言語脳科学 など

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D2グループ 【分子科学・物質科学】

物理化学、無機化学、有機化学の体系を中心に、分子やその集合体、表面・界面、生体擬似組織体などを対象とし、ミクロからメゾ、マクロの各階層にわたる構造・ダイナミクス・機能に関する教育・研究を、理論と実験の密接な協力のもとに行っています。

主な研究テーマ 有機化学・錯体化学、包接集合体化学、有機光化学、分子集積システム創成・ソフトマター、分子イメージング・ケミカルバイオロジー、固体表面科学、レーザー化学・反応物理化学、高強度レーザー科学・分子分光学、同位体地球化学・揮発性物質地球化学、機能性固体の化学 など

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広域システム科学系

広域システム科学系は、自然界から人間社会にいたるさまざまな具体的問題をシステムとして捉え、その構造、機能、動態、進化、さらには管理を対象とします。本系を構成するのは、システム論、情報科学、図形科学、宇宙地球科学、原子分子物理学、地球化学、生態生物学、人文地理学、科学技術計画学、認知科学、複雑系などさまざまな領域にまたがった専門を持つ教員ですが、それぞれ、各分野に固有の分析的方法論を深めると同時に、それらをシステム論的な視点から総合化しようとする研究アプローチを持っています。

具体的には、制御や最適化などを扱う数理システム、さまざまな物質や多様な生命が複合的に介在する自然システム、人間とコンピュータが絡み合う情報処理システム、人間・社会環境システム、都市・地域システム、科学技術システムなど、広範な領域と階層におよぶシステムを扱います。「システム思考」を自分のものとするためには、さまざまな方法論を学び駆使できるようにすることと、対象となる自然や社会のシステムについて深い知識を獲得することの両者が必要です。方法論としてシステム理論、数理解析、情報システム学、数理統計学、計画論などを体得し、対象系としてエネルギー、物質、生命、生態、地球系、都市、地域などに関する知識を身に付けます。

本系では、所属する教員の研究分野を説明するために、基礎システム学、情報システム学、自然体系学、複合系計画学の4つの大講座が置かれています。ただし、それぞれの領域が固定的なものというわけではなく、複数の講座が協同することにより横断的な研究を行うことができます。

広域システム科学系WEB

本学の募集要項(2016年3月25日公開)はこちらから

修士課程(2017・春および2016・秋入学者用)

http://www.c.u-tokyo.ac.jp/graduate/H29MAapprequirements.pdf
博士課程(2017・春および2016・秋入学者用)
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/graduate/H29DRapprequirements.pdf