筑波大学大学院 人間総合科学研究科 人間系

[国立]

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人間総合科学研究科
人間系専攻
井田仁康教授 
「学位プログラム化」でより分かりやすく、より柔軟に、「人」に迫る。
筑波大学大学院・人間総合科学学術院・人間系学位プログラム

CLOSE UP! 教員インタビュー

人間総合科学研究科 人間系専攻

「学位プログラム化」でより分かりやすく、より柔軟に、「人」に迫る。
筑波大学大学院・人間総合科学学術院・人間系学位プログラム

筑波大学人間系
井田仁康

教授・教育学学位プログラム/プログラムリーダー
筑波大学第一学群自然学類、大学院地球科学研究科の出身。筑波大学文部技官、上越教育大学助手、講師、助教授、筑波大学講師、助教授を経て現職。社会科教育学、地理教育を専門とし、社会科および地理教育の理論的、実践的研究を進めている。日本はもとより、ニュージーランドをはじめとする世界の社会科、地理教育に関心をもっている。

筑波大学人間系
藤田晃之教授

教育学学位プログラム/サブプログラムリーダー
筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。中央学院大学専任講師・助教授、筑波大学大学院准教授、国立教育政策研究所生徒指導進路指導研究センター総括研究官(文部科学省初等中等教育局児童生徒課生徒指導調査官等を兼任)などを経て現職。博士(教育学)。子供・若者のキャリア形成支援に焦点をあてた研究を行っている。

筑波大学人間系
清水美憲教授

教育学学位プログラム/サブプログラムリーダー(次世代学校教育創成サブプログラム)
筑波大学第一学群自然学類(数学)、大学院教育学研究科出身。東京学芸大学助手、助教授、インディアナ大学客員研究員、筑波大学准教授等を経て現職。数学教育学を専門とし、海外の共同研究者と授業の比較文化的研究を行い、数学的思考の認知的特性の解明、数学の学力評価等について関心を持っている。

筑波大学人間系
濱口佳和教授

心理学学位プログラム/プログラムリーダー(心理臨床学サブプログラム)
早稲田大学第一文学部哲学科卒業、筑波大学心理学研究科退学後、学校教育部技官、千葉大学教育学部講師・助教授を経て、現在筑波大学教授。博士(心理学)。公認心理師、臨床心理士の有資格者。専門は発達臨床心理学。児童青年の攻撃性、アサーティブネス、選択性緘黙、親のマルトリートメントについて実証的研究と心理臨床的支援を行っている。

筑波大学人間系
原田悦子教授

心理学学位プログラム(心理基礎科学サブプログラム)
筑波大学第2学群人間学類、大学院心理学研究科を卒業後、(株)日本アイビーエム東京基礎研究所研究員(認知工学グループ)、法政大学社会学部専任講師,助教授、教授を経て、現職。
認知心理学、認知科学を専門とし、現在は、ロボットなども含めた「モノの使いやすさ」とは何か。また認知的加齢とは何かに興味をもって研究している。

筑波大学人間系
原島恒夫教授

障害科学学位プログラム/プログラムリーダー
筑波大学大学院博士課程心身障害学専攻修了(教育学博士取得)後、埼玉県障害者リハビリテーションセンター(言語聴覚士)、東京学芸大学教育学部障害児教育学科(講師、助教授)を経て、現職。
聴覚障害学(オージオロジー)を専門とし、現在は、聴覚情報処理障害(APD)、聴覚障害乳幼児教育、キューサイン、聴覚障害者の情報支援などについて関心がある。

筑波大学人間系
山田一夫教授

ニューロサイエンス学位プログラム
徳島大学教育学部、筑波大学大学院心理学研究科を卒業後、筑波大学心理学系助手、ロックフェラー大学客員研究員、目白大学人間社会学部専任講師、助教授、筑波大学人間系准教授を経て、現職。行動神経科学、生理心理学を専門とし、現在はラットを用いて、学習・記憶、薬物・ギャンブル依存症の神経メカニズムを研究している。

複雑な「専攻」制度を、わかりやすい「学位プログラム」へ改変

筑波大学大学院人間系は、東京教育大学からの歴史を継承しつつ、常に時代と社会にマッチした形での「人について総合的にアプローチする」大学院教育を進めています。
2020年4月から教育組織の改編がなされたとのことで、その詳細について伺いました。

Q 筑波大学では、2020年度から「学位プログラム化」が開始されたと聞きました。学位プログラムとは何ですか?

学位プログラムとは、その名の通り、「ある学位を取得するために設置する教育プログラム」です。今回の学位プログラム化では、それぞれの学生さんが、どのような教育課程を経て、どんな能力を得ることによって、一つの学位を取得するのかという道筋を、はっきりと「見える形にしていく」ことを目的としています。この結果、筑波大学での大学院全体が、これまでの「専攻」制度から「学位プログラム」に変わって、動き始めました。
これまでは、一つの専攻で2種以上の学位が出されていたり、一つの学位が複数の専攻で取れたり、と複雑になっていたところを、すっきりわかりやすくしていくための改変です。人間系では、教育学、心理学、障害科学の各学位プログラム、および人間系領域を含む学際的学位として、ニューロサイエンス、ヒューマン・ケア科学の学位プログラムが走り始めました。いずれも博士課程前期/後期に分かれています。

大学院全体を3つの学術院に括り、より社会のニーズにあった教育課程制度をめざす

Q 学位プログラムは、これまでの専攻を「よりわかりやすく」するための課程ということですね。それによって、大学院全体の組織も変わったとのことですが、それはなぜですか?

学位プログラムは「どんな学位をどのようにして」取得できるのかが見えやすくなると同時に、社会全体にとって「今、必要な人材は何か」を常に問いながら、より社会のニーズにあった人材輩出を柔軟に行なえる教育課程制度をめざしています。
社会の高齢化、貧困問題、地球温暖化、新たな経済システムの興隆など、現代社会は多くの解決すべき社会的問題を抱え、そうした状況が刻一刻と形を変えています。こうした問題が多様に「人」に影響を与えている中、新たなタイプの専門家が必要になったならば、関係する領域(教員集団としての系)が集まって、柔軟に新しい学位プログラムを創っていけるように、というのも今回の改編の狙いです。 そこで、「学位プログラムをまとめていく組織体」は、これまでの研究科からよりも大きな括りになり、筑波大学の大学院は、大きく「理工情報生命学術院」「人文社会ビジネス科学学術院」「人間総合科学学術院」の3つの学術院に分かれました。そのそれぞれに、目的を明確にした学位プログラムがある、という形になります。
※脚注:人間総合科学学術院以外の2つの学術院は、複数の研究群に分かれますが、人間総合科学については1学術院1研究群となっています。
人間系の学位プログラムは、人間総合科学研究群に入りますが、そこには、医学、芸術、体育に加え、図書館・情報メディアに関する学位プログラムも加わり、これまで以上に相互の交流を深めていきます。

文理を越え、関連しあうプログラムが相互交流できる

Q 人間総合科学学術院・研究群の中にある「人間系」の学位プログラムには、他大学と比べてどのような特色がありますか?

人間総合科学研究群の中の学位プログラムは、いずれも人間を対象にしているのですが、その中でも人間そのものを真正面から、文理を越えて多様にアプローチをしていこうとするのが、人間系学位プログラムの特徴ではないかと思います。教育学学位プログラムは、「人が人になっていく」プロセスとしての教育について、学校における実践を考える研究から、教育とは何かという本質的な問いを追究する研究まで、含まれます。ダイバーシティを基盤とする立場から、「障害」を考える障害科学学位プログラムは、基礎理論から障害者の教育・支援の実践まで、幅広く学べる日本随一のプログラムです。心理学学位プログラムは、日本で唯一、基礎心理学一般から臨床心理学まで、あらゆる心理学に対応できるプログラムです。さらに医学との学際領域であるニューロサイエンス学位プログラム、看護学などとの学際領域であるヒューマン・ケア科学学位プログラムとも関連付けながら、学ぶことができます。
単にたくさんの学位プログラムがある、というだけではなく、関連しあうプログラムが相互交流できる制度となるため、院生同士の交流や他プログラムの教員とのやり取りも含め、広い視野に立って、人間を見つめ、理解できる教育課程になっていると思います。

Q 大学院受験を考えている皆さんへのメッセージをお願いします。

時々刻々と状況を変えながら、さまざまな問題の解決を迫られている現代日本社会において、「人が人らしく生きていけること」を大切にしたい、そのときにきっと役に立つのは、深く広く「人」について考え、語り合い、そこに新しい知見を加えていこうと追究していく姿勢attitudeとその経験です。筑波大学は東京圏内にも近く、しかし少しばかり都会とは切り離された環境に置かれています。ここには、大学院という学習環境に身を置いて、自分自身と社会全体のために、多くの仲間と共に「研究をしていく」場があります。神経科学から、現場での教育/支援/臨床活動まで、幅広く学びながら人間を知り、考える課程としてぜひ筑波大学人間系学位プログラムをご活用ください。