先輩の声
臨床心理学専攻 博士後期課程
柳井みちるさん
学習院大学文学部心理学科を卒業後、アパレル企業に入社。接客業を楽しむ一方、労働者としてメンタルケアの重要性を知り、学び直しのために2021年4月、大学院に入学。さらに学びを深めるため、現在、博士後期課程に在学中。
心理学を通じて「働きやすさ」に向き合うために
社会人としてのキャリアを中断して大学院進学を決めた理由を教えてください。
新卒でアパレル企業に入社した理由は、もともと洋服が好きだったことに加え、「人と直接関わる仕事がしたい」という思いがあったからです。実際に働いてみると、接客業は想像以上にやりがいがあり、お客様にとって大切なお洋服選びをお手伝いできることに喜びを感じていました。一方で、小売業である以上、売上目標の達成が求められる環境でもありました。私自身は恵まれたチームの中で働くことができましたが、厳しいノルマや人間関係に悩む同僚の姿を目にすることもありました。人々がより働きやすく、そして生きやすくなるために、自分にできることはないかと考えたとき、学部時代に学んだ心理学が役に立つのではないかと感じ、大学院で学び直す決意をしました。
ブランクを乗り越える、基礎から専門までの繰り返し学習
入試の際の対策内容についてお聞かせください。
大学卒業から心理学へのブランクがあったため、入試対策には大きな不安がありました。試験科目は、一般の外国語(英語)、心理学に関する英語、心理学の知識問題・文章題の3科目で、英語については、一般的な単語に加え、心理学大学院受験用の単語帳を活用して専門用語も覚えました。文章題対策としては、オンライン授業を受講しました。心理学の知識問題・文章題については、大学院受験向けの参考書を何度も読み込んでインプットした後、過去問を数年分解きながらアウトプットを重ねました。臨床心理学専攻の入試では、基礎心理学の知識も問われるため、そちらの準備も重要です。参考書は、初学者向けの概要書と、より詳しい知識がまとめられた用語集の2冊を主に使用しました。多くの参考書や問題集に手を広げるよりも、同じものを繰り返し読む方が身に付きやすいと感じました。
座学と現場実習を通じた充実した学びの機会
この専攻での授業の内容やその面白さについてお聞かせください。
さまざまな分野でご活躍されている先生方から各領域の授業を受けられること、そして座学だけでなく充実した実習を経験できる点です。座学では、臨床心理士・公認心理師として必要な知識を各領域の専門家の先生方から学べます。学内だけでなく外部の先生方からも直接指導を受けられる貴重な機会や、少人数授業で主体的に参加できる点も魅力です。博士前期課程(修士課程)1年のうちから臨床現場での実習があり、大学併設の臨床心理相談室ではクライエントの方と直接お会いします。さらに、先生方から個別指導(スーパーヴィジョン)を受けられることもありがたく、実りある学びの機会となっています。
授業で学んだ心理学の知識が日々の臨床業務に生きる
授業や研究と自分の仕事との関係についてお聞かせください。
現在、私は児童養護施設で心理療法担当として勤務しています。主な業務は措置児童に対するプレイセラピー(遊戯療法)ですが、職員との情報共有やコンサルテーション、職員のメンタルケアも欠かせません。子どもと接する仕事であるため、臨床心理学の知識だけでなく、授業で学んだ発達心理学の知識も非常に役立っています。職員の方と接する際には、産業心理学で学んだ知識を思い出したり、資料を見返したりしながら対応することもあります。また、学外実習で児童養護施設に伺った経験もあり、就職前に業務内容を具体的にイメージできたことはありがたかったです。授業で得た知見は、日々の仕事に常に生かされていると実感しています。
◆本学のパンフレット・募集要項請求はこちらから
https://www.univ.gakushuin.ac.jp/admissions/related/request/


