大学院進学を実現するためには、早めの準備が欠かせません。志望校を絞り、計画的に準備しましょう。併願校がある場合はそれぞれの大学院に合わせた準備が必要で、時間もかかります。入試の回数や出願期間、試験日などは、大学院や研究科によって様々です。同じ大学院でも研究科によって異なることもあります。各大学院の募集要項で詳細を確認することが重要です。
出願の書類は、入学願書のほかに、卒業証明書や成績証明書などが必要になります。どの書類も大切ですが、中でも特に時間をかけて準備すべきなのは、研究計画書です。選考における重要度は高く、多くの場合、面接試験もその内容を基に進められます。
一般的に必要とされる書類
○入学願書
○卒業証明書、成績証明書
○志望理由書
○研究計画書
○英語検定試験の成績表
等
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入学願書の配付時期は、大学院によって異なります。多くは、公式サイトで配付期間や配付開始を告知しているので確認しておきましょう。近年は冊子版を配布せず、Webウェブ出願のみの場合もあります。 |
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卒業証明書や成績証明書、卒業見込証明書などは、大学に申し込んでから発行されるまで時間がかかります。出願直前に慌てないように、早めに必要書類を確認して用意しましょう。
志望理由書は、志望の理由や研究テーマ、将来のビジョンなどをアピールするものです。自分の経験と、それに基づく考えが述べられていることが重要になります。一般論や他人の言葉でなく、自分の考えやビジョンをわかりやすく記述しましょう。なお、志望理由書は読みやすさも大切な要素です。
書き方アドバイス
○進学希望に至った理由を自分の経験を基に書く。
○入学後に学びたいテーマと学んだテーマを将来どう生かしたいかを述べる。
○読みやすく、わかりやすく、誤字・脱字がないように書く。
研究計画書は、選考で特に重視される書類です。研究テーマだけでなく、その背景となる自分の経験や過去の研究、大学院進学への意欲まで伝える役割があります。
研究計画書には、自分の考えや発想だけではなくその背景にある既存の研究成果を踏まえて記述することが求められます。つまり、取り組みたいテーマについて、過去にどのような研究があり、どのような論理が展開され、現在はどのように研究が行われているのかを理解した上で、自分の意見を展開する必要があるます。
そのためには、多くの研究論文や文献を読み、その内容を十分理解する時間が必要です。時間も手間も要する書類ですから、少なくとも2か月間程度は準備期間を確保するとよいでしょう。
書き方アドバイス
○研究したい課題について、既に行われている研究を調べ、関連書籍や論文を読み込む。
○具体的にテーマを決め、現在までの理論や学説をまとめ、それらに対する意見や課題を提示。
○読みやすく、わかりやすく、誤字・脱字のないように書く。
英語検定試験のスコアの提出を義務付けている大学院を志望する場合は、出願までにスコアシートを得られるように計画的に受験する必要があります。大学院によってスコアの有効期間は定められているため、募集要項で確認してください。
大学入試同様、大学院入試においてもWeb出願が増えています。多くの場合、入力内容の自動チェック機能があるため、入力漏れや誤りを修正しやすい点が便利です。
一般的には、出願期間内に専用サイトから出願登録と検定料の支払いを行い、卒業証明書などの必要書類を期日までに大学院へ提出します。必要書類の提出方法は、郵送のほか、入試課の窓口への提出や公式サイト上でのアップロードがあります。
なお、Web出願を完了していても、検定料を納入期限までに支払わなかったり、必要書類を締め切り日までに提出していなかったりすると、受験できません。支払い忘れ、提出の遅れには十分注意しましょう。
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