大学院進学ガイド

行きたい大学院を選ぶために

社会や仕事環境の著しい変化を背景に、専門性を高めたい学生だけでなく、多くの社会人も進学するようになった大学院。より高度、かつ先端の知識や技術を得たり、資格や学位を取得したりするために、さらには生涯学習の場を求めたりと、学びに対するニーズは多様化しています。
この流れに応じて大学院の役割は幅広くなり、指導内容も多岐にわたっています。学部生、社会人ともに、適切な進学先の選定と、学びたい気持ちを実現するための準備が欠かせません。

どんな大学院があるの?

学部生からの進学率は増加し、社会人が大学院に通うことも珍しくなくなってきた昨今、大学院は多様化しています。かつての学究目的が主であたり大学院から、もっと実務面に役立つ学びの場としての大学院まで、さまざまな役割を果たすようになっています。進学を検討するにあたり、まずは大学院の種類や目的を確認しましょう。

大学院・研究科を知ろう

研究したいテーマを追究できるか、仕事に役立つ技能や知識を得られるか、資格を取得できるか。さらには履修プログラムや研究の環境はどうか。教授の方針に合致しそうか。充実した大学院生活のために、できるだけ具体的に確認しておきましょう。

スキルアップの方向性

研究を深めていくというよりも、知識や思考能力を含めた実務能力を身に付けたり、資格を取得したりして、実際の仕事に結びつけるための大学院進学もあります。スキルやキャリアの基礎を得られる大学院の利用方法について、調べてみましょう。

学び続けられる環境づくり〜時間とお金の工夫術

時間の工夫術

特に社会人が働きながら学ぼうとすると、学びと仕事の両立ができるかどうかが大きな課題。志望校を決める際、通いやすさや講義の受けやすさはもちろんチェックすべきことですが、予習・復習、課題をこなしながら単位や学位の取得が可能な学び方があるのかどうかも確認しましょう。

お金の工夫術

各院や履修方法にもよりますが、大学院の修士課程修了までに必要なお金は、学費だけでも百万円単位になります。これほどの学費準備を預貯金だけで賄おうとすると、なかなか大学院進学に踏み切れない人も多いのでは? 奨学金の利用や学び方によって必要な学費を削減するなど、金銭面での課題を解決する方法を探しましょう。

夢を実現するために、計画的な入試対策

入試制度を確認しよう

大学院の入試準備は、まず入試制度の確認から。学部生の進学なのか、社会人が進学を志すのかによって、入試の内容が異なる場合が多くあります。特に、社会人入試の場合、筆記試験が免除されることもあります。

入試準備について

入試に必要な試験科目の対策と同時に、出願に必要な大切な書類も確認しましょう。より専門を究める大学院では、特に試験準備と同じくらい重要な書類もあります。