熊本大学大学院 社会文化科学教育部

[国立]

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研究科・専攻

研究科・専攻

【博士前期課程】法政・紛争解決学専攻

個人間から国家間に至る様々なレベルで生じる多様な態様の紛争を解決するために、法学、政治学、経済学、交渉紛争解決学の幅広く深い知識を有し、現代社会が抱える多種多様な課題に対し、理論的考察能力、社会現象の分析能力及び課題解決能力をもって対処することのできる人材を養成します。

法政・紛争解決学研究コース

幅広い視野とスキルを兼ね備え、国際的に通用する法学、公共政策学、紛争解決学の研究者としての基礎的研究能力を有する人材を育成します。
進路志向選択科目群: 法学研究キャリア、政治学研究キャリア、経済学研究キャリア、紛争解決学研究キャリア

法・公共政策実践コース

国家、地方の公務員、外務公務員、専門士業国家試験等をめざす学生及び同業種で学び直しを希望する社会人、グローバル問題、財政問題、地域づくり、環境問題等に関心を持ち、関係団体への就職をめざす学生、同業種で学び直しを希望する社会人を対象としています。
法、公共政策に関する理論や法解釈力、政策分析能力、政策形成のための知識と技術、企画・運営能力を持ち、それらを実践に応用して、現代社会に生起する複雑多様化した法的公共政策的諸問題の理論的解決を図ることができる人材を育成します。
進路志向選択科目群: 行政・法律職公務員キャリア、グローバル企業キャリア、外務公務員キャリア、中小企業法務キャリア、税理法務キャリア、グローバル問題キャリア、財政問題キャリア、まちづくりキャリア、環境問題キャリア、争訟法務キャリア、公共法務キャリア

交渉紛争解決実践コース

公務員、専門職国家試験、企業就職をめざし、特に対話等による紛争解決や合意形成、協働の能力をもったスペシャリスト(ファシリテーターあるいはメディエーター)をめざす学生、および上記の能力についての新しい学びを希望する社会人を対象としています。組織や地域社会において、対立・葛藤・紛争をより良い状態への変容の契機ととらえ、建設的に解決し、変容を支援する紛争解決のリーダーを養成します。
進路志向選択科目群: 人間科学系専門職公務員キャリア、紛争変容ファシリテーションキャリア、紛争変容ファシリテーションアドバンストキャリア

【博士前期課程】熊本大学・マサチューセッツ州立大学ボストン校紛争解決学国際連携専攻(Joint Degree Program)

両大学が有する紛争解決学分野の強みを活かし、統一された学位プログラムを設けることにより、米国において発展した紛争解決学の高度な知識を習得し、熊本、日本、そして米国のそれぞれの地域におけるローカルな紛争はもとより、国際レベルのグローバルな紛争に対して対話的解決を実践できる人材の育成を目的とします。
ジョイントディグリープログラムの特長を活かし、英語を共通言語としてコミュニケーションする力を備え、多様な人たちと協調した活動を牽引する人材を養成します。

主な授業科目

紛争解決の諸理論、紛争解決学における研究の方法、交渉学、地域開発と紛争解決、環境正義や健康に関する紛争解決、修復的正義、アジアにおけるADR制度の比較研究、紛争における意思決定とゲーム理論、水俣事件からの教訓、ハンセン病と差別の歴史、文化横断的紛争、組織内の紛争解決、自治体の紛争解決に関する研究、など

【博士前期課程】現代社会人間学専攻

科学技術の発展やグローバリゼーションなどに伴う現代社会の大きな変動により、社会と人間を理解する基本的な枠組みにも、コミュニケーションの方法や個人倫理・社会倫理のあり方にも生じている、新しい実践的な課題や学術的な課題に真正面から取り組むことのできる人材を養成します。

東アジア・ビジネス・コミュニケーション 専門職コース

中国・台湾などの大学で日本語の基礎を習得した留学生を主な対象とし、日本の社会・文化・経済・制度についての体系的で実践的な教育を行うことにより、日中ビジネスの架け橋となる人材を養成します。

主な授業科目

日中比較社会論、異文化間コミュニケーション演習、東アジア現代経済論、日本語文書作成演習、東アジア文化交渉史論、など

先端倫理学研究コース

生命倫理・環境倫理・ビジネス倫理など現代の先端的な応用倫理領域に関し、現場や政策に活かされる研究能力を有した人材を養成します。

主な授業科目

生命環境倫理論、現代倫理論、臨床倫理論、医療福祉社会論、深層心理論、医療法務、など

フィールドリサーチ研究コース

社会学、地域社会学、文化人類学、言語学、地理学、比較文化学が対象とするフィールド(現地・現場)の研究を通して、社会と文化の現代的性格を的確に分析し、記述できる人材を養成します。

主な授業科目

現代言語理論、社会文化理論、地域科学理論、フィールドリサーチ方法論、地域調査論、社会文化調査実習、言語調査実習、民俗調査実習、地理調査実習、など

認知哲学・心理学研究コース

認知科学についての理論的・実証的なアプローチにより人間理解と心の解明を目指します。

主な授業科目

認知科学論、認知減少論、「記号と情報」研究、言語哲学研究、心の哲学研究、実践的人間学、実験心理学特論、知覚心理学特論、認知心理学特論、音響心理学特論、脳神経科学特論、発達心理学特論、社会心理学特論、臨床心理学特論、教育心理学特論、など

【博士前期課程】文化学専攻

地域振興の重要な柱として歴史・民俗を始めとする様々な文化資源の共有・社会化が進められている一方、グローバリゼーションのもとで、異文化・異文化社会がどのように共存し共有されるかが課題となっており、これらの課題に取り組むことのできる、教員、学芸員、文化財行政担当者などの、地域・日本文化の担い手、グローバル環境に対応できる人材を養成します。

文化行政・学芸員専門職コース

考古学・民俗学・古文書学等における専門的な能力形成と併せて文化財行政・博物館経営等に関わる専門知識・技法を教授することにより、文化財行政・学芸員の工キスパートを養成します。

主な授業科目

文化財保護論、文化行政特論、博物館経営特論、地域博物館演習、民俗学実習、日本考古学、日本近代史論、地域資料論、インターンシップ、など

高校国語教員専門職コース

最新の学術的成果をもとに「読み」の理論深化と方法の錬磨により、教科専門性において高い教育力を持った国語教員を養成します。

主な授業科目

日本語研究と高校国語、日本近現代文学研究と高校国語、読みの方法と実践、日本古典文学研究と高校国語、中国古典文学研究と高校国語、など

英語教育専門職コース

現職教員等と学部からの進学者が共に学び合い成長できる環境を創出し、修了後の教育現場で活かせる、理論と実践を融合した指導力を身につけた英語教育専門職を育成します。また、博士後期課程への進学も視野に入れた学生のニーズに応える研究指導を提供し、将来において大学英語教育で中核的役割を果たせる人材の養成を目指します。

主な授業科目

英語教育方法論、英語授業実践演習、応用言語学特論、英語教育内容開発論、第二言語習得応用論、英語語彙習得論、応用音声学演習、英語教育評価論、など

歴史学研究コース

古文書・考古学資料を始めとする史料分析についての教育を基盤に、実証研究と比較・理論研究を包括する総合的・体系的な歴史学の研究を実施し、深い学識と応用力・創造性を有する専門的職業人や研究者を養成します。

主な授業科目

アジア史研究方法論、西洋史研究方法論、日本史研究方法論、文化史研究方法論、アジア政治・経済史論、西洋地域社会史論、日本政治・経済史論、日本近代思想史論、日本考古学、考古学資料論、など

日本・東アジア文化学研究コース

日本および東アジアの文化について文学・言語・民俗学の各学術領域において深い知識と高度な技能を育成するとともに、各教育スタッフの協同のもとで、東アジア地域の文化を総体的及び分野横断的にとらえることのできる人材を養成します。

主な授業科目

比較民俗文化論、民俗学調査実習、中国古典文学論、中国現代文学論、東アジア文化論、東アジア文化交渉論、日本文学史論、日本語史論、など

欧米文化学研究コース

欧日の言語・文学に加え、諸芸術を含む文化事象全般に関する学際的な教育研究を行うことを通じ、欧米の文化に関する相対的な知識と各専門分野における深い学識を有する専門的職業人や研究者を養成します。

主な授業科目

イギリス文学研究、アメリカ文学研究、英語学研究、ドイツ文学研究、ドイツ語圏文化史研究、ドイツ語学研究、フランス文学研究、フランス文化研究、フランス語学研究、など

現代文化資源学研究コース

現代文化にかかわる有形・無形のさまざまな文化資源を収集・分析・整理して新たな価値を創造・発信できる専門人材を養成します。

主な授業科目

大衆文化論、メディア芸術論、現代文化資源調査論、マンガ文化論、アニメ文化論、メディアアーカイブ論、など

【博士前期課程】【博士後期課程】教授システム学専攻

教授システム学に関する体系的な教育研究を行い、教育効果・効率・魅力の高い eラーニングを開発・実施・評価できる高度専門職業人と教授システム学領域の研究者を養成します。全国から受講可能な「インターネット大学院」です。

学習管理システム(LMS)によるトレーニング、ディスカッション、コラボレーション、プレゼンテーション等の実施と学習履歴を活かしたきめ細かな指導を行っています。
ビデオ・オンデマンド(VOD)を活用し、過去の集中講義等をいつでも復習可能にしています。
テレビ会議を通じての本校と東京サテライトでの同時受講、教員と学生・学生同士の直接のコミュニケーションを行っています。
社会人学生は企業在職者(eラーニング事業等)、大学教職員、高校教員、医療従事者、留学生などで、年齢もさまざまです。
その他詳細は教授システム学専攻パンフレットやHPなどでご確認ください。
http://www.gsis.kumamoto-u.ac.jp/

【博士後期課程】人間・社会科学専攻

公共政策学領域

現代の政策課題を的確に捉え、グローカルな視野とより高度な理論研究を通して応えることのできる、国際的に通用する政策研究者や政策プロフェッショナルの養成をめざした教育・研究を行います。

法学領域

現代社会に生起する種々の課題について、外国法との比較検討、法政策論的考察、判例分析などを通して、各種課題に対応しうる法理論の構築をめざした教育・研究を行います。

交渉紛争解決学領域

コミュニケーション論、交渉論、紛争解決論などの視点から、紛争事例の分析を重ねることを通して、交渉紛争解決と合意形成の理論と技法について教育・研究します。

先端倫理学領域

現代社会と科学技術の急速な変容の中で生じた生命、環境、情報、また人間関係等に関わる倫理的諸問題を、現状分析と基礎理論との統合を探りながら教育・研究します。

フィールドリサーチ領域

社会学、地域社会学、文化人類学、言語学、地理学において確立されてきたフィールドリサーチの方法論に基づき、また、理論的には比較文学を包摂しながら、国内外の現代社会の動態を多元的に教育・研究するための専門領域です。

認知哲学・心理学領域

科学技術の高度化や社会システムの複雑化に伴い人間に関わる様々な問題が生じています。このような問題に対して合理的・客観的に取り組む方法を哲学的・心理学的視点から教育・研究します。

【博士後期課程】文化学専攻

英語教授学領域

応用言語学、英語教育学、第二言語習得論、心理言語学、研究方法論等に関する最新の理論的枠組み・研究成果を批判的に検討し、当該分野における研究方法を活用して、英語教育の諸課題への応用について考究します。

歴史学領域

歴史学研究領域を構成する日本史学・アジア史学・西洋史学・文化史学、及び考古学という各専門領域の連携のもとで、史資料と理論に基づく主体的な調査・研究能力を養成します。

日本・東アジア文化学領域

日本・東アジアにおける民俗文化・言語・文芸を対象として、フィールド調査と文献資料の調査という二つの接近方法で研究するとともに、異なる文化領域の方法を併せ学ぶことによって、成果の共有、方法の共有をめざす教育を行います。

欧米文化学領域

英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、フランス語フランス文学のみならず、各言語圏の文化や芸術に関する深い専門知識と高度な文献読解能力を有するとともに、欧米の先進的な方法論にも即応できる研究者を養成します。


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