研究科・専攻
研究科一覧
大学院紹介パンフレットがデジタル版でご覧いただけます。
関西学院大学大学院 2024(デジタルパンフレット)
神学研究科
キリスト教神学と思想・文化の研究から現代社会の課題を見つめる
「キリスト教の伝道に従事すべく選ばれた者を鍛錬する」という目的に向けて、キリスト教宣教のために高度な専門知識を備えた職業人、神学の専門研究者を世に送り出すことを使命としています。聖書、歴史・文化、組織、実践の4つの研究分野を設置し、より幅広くキリスト教思想・文化と関連し合う領域について研究が進められるようにしています。また、前期課程のキリスト教伝道者コースでは、キリスト教界の指導者に必要な実践的能力を高めるカリキュラムを編成。教会やキリスト教主義学校教育および社会福祉・社会活動領域で指導的役割を果たす人材、神学領域では独創的な研究を行う人材を育成します。
文学研究科
12領域の多彩な専門分野から、高度な研究を通じて“知”の世界を探求する
関西学院大学大学院文学研究科は、現在の大学院制度が発足した1950年にいちはやく修士課程(現・博士課程前期課程)をスタートさせ、1954年には博士課程(現・博士課程後期課程)を開設、以来多くの研究者や専門家を世に送り出しています。
文学研究科は、人文科学領域で世界の高度な学問の進展に応じた研究を推進し、その成果を学界、教育界、一般社会に還元することを目的にしています。12の学術領域においてその発展に寄与する専門的研究者、高い専門性を活かして実社会のさまざまな舞台で活躍することができる高度専門職業人、知識基盤社会を支える高度で知的な素養のある人材を育成することを目指しています。
社会学研究科
大学院生サポートプログラムなどを含めた体系的な教育プログラムにより、社会学、社会心理学、文化人類学・民俗学の先端的研究の推進、次世代研究者の養成、専門能力をもった職業人の育成をめざす
社会学研究科は、60年の歴史を有し、約40名を超える専任教員を擁する日本最大級の社会学系大学院として、社会学、社会心理学、文化人類学・民俗学の分野で多くの研究者を育て、修了者は現在さまざまな大学・研究機関で活躍しています。また、高度な研究成果を社会に還元し、社会貢献できる専門職業人の養成にも力を入れています。
法学研究科
民間における自由の精神、広く深い社会的視野と教養、社会貢献(奉仕)の精神を重視した教育・研究を推進
法学研究科は、H. F. ウッズウォース初代法文学部長が主張した「ソーシャル・アプローチ」に基づき、民間における自由の精神、広く深い社会的視野と教養、社会貢献(奉仕)の精神を重視した法学教育と研究を行っています。博士課程前期課程は、研究者を希望する者を対象にしたアカデミックコースと、法律学・政治学の高度な能力を必要とする職業を希望する者向けのエキスパートコースの2コースを設定。さらにエキスパートコースは法律実務・ビジネス法務・公共政策・国際法政・自由研究の5プログラムを設けています。一方、博士課程後期課程は政治学・基礎法学・民刑事法学の3専攻で構成されています。
経済学研究科
経済学の知見によって各界で活躍する人材を世の中に輩出し続ける研究科として
経済学研究科は1950年に修士課程(現・博士課程前期課程)、1954年に博士課程(現・博士課程後期課程)を設置。それ以来、数多くの大学や諸研究機関で活躍する人材を輩出してきました。近年の社会情勢や時代の変化に伴い、大学院の果たす役割は多様化しています。経済学研究科もこうした時代のニーズに対応し、従来の研究者の育成に加え、現在の経済や社会問題を考察できる人材の育成にも力を注いでいます。国際的に活躍することができる経済学研究者をはじめ、企業の経営を担うトップ層、税務や財政、公共経済を担う地方公共団体職員などの高度専門職業人を養成し、社会に送り出す研究指導・専門教育を実践します。
商学研究科
高度な洞察力と分析能力を有する研究者の育成「研究職コース」
専門的知識を有し経営の中枢に参画する職業人の育成「専門学識コース」
商学研究科は現在、経営、会計、マーケティング、ファイナンス、ビジネス情報、国際ビジネスの6分野を設置しており、各分野で最先端の研究を行うとともに学際的な研究・教育にも力を注いでいます。グローバル化が進み、近年ではAI(人工知能)の技術も著しい進展がみられるなか、企業のおかれる環境も大きく変化しています。従来のように、企業内での社員教育を通じたスキルアップだけではなく、欧米のように大学院教育を受け、深い論理的思考能力、問題解決能力を有した人材が求められるようになってきています。商学研究科ではこのようなビジネス社会の変化も踏まえ、高度な洞察力と分析能力を有する研究者と職業人を輩出することを強く意図して、課程博士学位の早期取得をめざす「研究職コース」と、実業界で中核的役割を果たす人材を養成する「専門学識コース」の2つのコースを設けています。理論的な裏付けのある専門的知識・技術を修得すると同時に、企業提供科目など実務界で中核として活躍されている方々による授業やインターンシップ制度など、知識、技能も修得できるようなカリキュラムを提供しています。
理工学研究科
活発な研究を推進、そして数々の受賞など、高い評価を獲得
理工学研究科では、「自然科学の基本原理とその応用について先端的研究を行い、自然科学・科学技術の発展と人類の進歩に貢献する」ことを理念に教育研究活動を行っています。その理念の実現のため、博士課程前期課程においては、「特別実験および演習」12単位、「文献演習」4単位を教育研究の中心と位置づけ、必修としています。これらの科目において、教員の指導のもと、各分野における知識と技能の習得をめざします。また、修了のためには上記2科目を含め、30単位以上の修得が必要です。博士課程後期課程においては、「特別研究」や「研究計画法」を通じて、より一層知見を深めます。
総合政策研究科
「現場」を重視した実践型教育を推進し、高度な政策分析能力、国際社会が求める政策提言能力を磨く
「自然と人間の共生、人間と人間の共生」を基本理念に、学際的・複合的アプローチによる教育・指導を行い、社会の各分野で指導的役割を果たす高度専門的職業人の養成と専門的能力を十分に有する研究者の育成を図ります。
人間福祉研究科
イノベイティブな視点で、広く、深く、「人と社会」を探究する
少子高齢化やグローバル化が進み、多死社会を迎えた今日、医療・介護・年金などの社会保障、児童、高齢者や障害児・者とその家族を取り巻く実践的・政策課題や、引きこもり、社会的孤立やコミュニティの希薄化といった地域社会の問題、あるいは生命倫理や健康問題など、多様な課題に直面しています。人間福祉研究科は、伝統的に培ってきた社会福祉学を中心に据えつつ、社会学、経営学、死生学、生命倫理、身体運動科学、健康科学などの幅広い学問領域を網羅し、理論や歴史、思想、哲学、価値などの原理論、社会福祉政策、行財政(国、地方)、福祉国家論、国際福祉、グリーフワークや身体運動の分野における研究教育を行い、より高度な専門性と研究倫理を持って社会の課題に向き合い、社会のイノベーションに貢献する実践者や研究者の育成をめざしています。
教育学研究科
現代の複雑で多様な教育問題に向き合い、現実に即した具体的な支援ができる教育者・研究者を養成
教育学研究科は、人間一人ひとりの〈いのち〉が唯一無二の贈与であることへの畏敬をもとに、「子ども理解」を深め、教育・人間・共生の在り方を根源的に問いながら、生涯にわたる人間形成上の諸問題に向き合う教育と研究を推進しています。家庭、地域、学校など社会全般の人間関係、世代間の関係を視野に入れ、社会の課題を解決する研究に取り組みます。さまざまな学びと研究を連動させ、関西学院の「学びと探究の共同体」の特長を充分に活かします。広く深い教養としなやかな批判意識をもって、現代の複雑で困難な教育環境や人間形成上の問題に向き合う研究者、奉仕的なリーダーシップを発揮する高度な実践者を養成します。
国際学研究科
国際社会の諸課題に関する高度な専門知識と分析・対策立案能力を備えその解決に貢献する知的人材を育てる
現在、私たちの社会で加速するグローバル化は、平和・人権・豊かさなどの国際共通価値の実現を求める動きを生み出すとともに、多様な文化や価値観が共存する現実を浮き彫りにしました。その一方で国際社会のガバナンスの制度的枠組みは、基本的に第2次世界大戦後の冷戦時代と大きく変わらず、さまざまな問題を発生させています。国際学研究科では、多様な文化・価値観が共存する国際社会とそのガバナンス構造に着目し、地域的・地球的課題を人文・社会科学的に分析し、解決策を講じることを教育・研究上の目的とし、これらの課題の解決に貢献できる高度な専門的職業人・研究者などの知的人材を育成します。
言語コミュニケーション文化研究科
言語コミュニケーションを柱に言語と文化を先進的・横断的・総合的に研究
言語コミュニケーション文化研究科は、「英語の関学」が創立以来の言語教育の伝統を生かし、今日的課題解決に貢献するために開設した独立研究科です。現代社会には地球レベルの協力と情報交換がなければ解決できない課題が山積しています。そのためには異文化間のコミュニケーションをいかに円滑に行うかが重要であり、言語の果たす役割は非常に大きくなっています。言語はその民族や文化に深く根ざしているため、ある言語を理解することは文化を理解することにほかなりません。世界の言語・文化を理解してその違いを乗り越え、高い志を持って未来を創造するグローバル時代の担い手となる人材の育成をめざしています。
専門職大学院
司法研究科(ロースクール)
“ Mastery for Service ”を礎に21世紀の法曹界をリードする人材を育成
司法研究科は、関西学院のスクールモットーである“ Mastery for Service ”を体現する法曹を育成するために、2004年4月、ロースクール制度の発足と同時に開設されました。司法研究科がめざす法曹の姿は「人権感覚豊かな市民法曹」「企業法務に強い法曹」「公務に強い法曹」「国際的に活躍できる法曹」の4つ。いずれの分野においても、一般的に要求される法曹としての基本的能力や資質に加え、法的問題の多様化・専門化・国際化に確実に対応できる能力の習得を図ります。豊かな人間性や責任感、高度な倫理観を備え、社会に貢献しうる法曹を養成することにより、21世紀の法曹界を支える人材を世の中に送り出します。
経営戦略研究科
関西学院大学から、世界のビジネスシーンへ
高度な専門知識とグローバルな感性を備え次世代のビジネスリーダーとなる
「経済活動における急速なグローバリゼーションは、企業や公的機関を取り巻く経営環境を大きく変化させ、既存のビジネスモデルやマネジメントシステムを継続する戦略だけでは通用しない時代を迎えています。関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科は、世界規模で流動する多様な状況に対して適切かつ迅速に対応するとともに、新たな企業や自治体の経営を主体的に創造する、先駆的な戦略を構築する力を育成します。これからの企業経営や公共サービスに求められる高度な専門的知識とグローバルな視点、そして国際レベルのスキルを備えた21世紀型の経営、会計のプロフェッショナル人材の育成をめざします。