研究科・専攻
真宗学専攻
『教行信証』を丁寧に読み解き、親鸞が明らかにした「浄土真宗」を広く深く研究する

修士課程では、仏教の永い伝統と現代諸思想との関連のなかで、世界的な展望をもって「浄土真宗」の真実を広く深く明らかにします。博士後期課程では、修士課程での成果を踏まえて、自ら選択した研究テーマをより深く追究し、自立した研究者としての資質を高めていくと同時に、学外の様々な学会の会員として実のある研究成果を積極的に発表していきます。
仏教学専攻
文献学による原典研究を通じて仏教思想を探究し、現代社会の問題に応答する

本専攻では、仏教発祥の地であるインドをはじめ、スリランカ、タイ、チベット、中国、日本などの諸地域に広がる仏教思想の解明を主要課題としています。文献学を方法論として、仏教思想を原典から解明することをめざします。そのために、サンスクリット、パーリ語、チベット語、古典中国語等の言語を修得し、高度な読解力を身につけることが要請されます。
輝かしい伝統、豊富な資料、充実した教授陣、他専攻との交流の配慮された広い総合研究室など、大学院生にとっては、仏教研究に没頭できる環境の整った専攻分野です。博士後期課程では、諸外国からの留学生や他専攻の学生との交流を通じて自分の研究領域の視野を広めつつ、研究者としての第一歩となる博士論文の作成に邁進します。
哲学専攻
人間や世界にかかわる根本的問題を東西の思想的伝統を踏まえつつ考究する

幅広い思想研究を含む哲学専攻では、人間や世界、そして人間や世界を超えるものにかかわる根本的な問いをめぐって探究を進めます。
修士課程では、専攻で学ぶために必要な基礎的な論文作成能力を育成し、思想研究の基本理念や基本的問題を学び、多角度的な視野を涵養します。そして修士課程で達成した研究の地平をさらに拡大し深化させ、文献を精読し、厳密な論証を展開することが博士後期課程での課題となります。
仏教文化専攻
仏教を視座に人間文化を歴史学研究と文学研究の総合により解明する

日本文化・東洋文化・西洋文化の3領域からなる仏教文化専攻では、アジア諸地域のさまざまな事象からテーマを見出し、古代から近代にわたる文献読解を中心に据えて総合的な研究に取り組んでいます。
グローバルな視点からの研究も必要とされる現代であるからこそ、日本人が基盤とするアジアの文化を、仏教の視座から改めて問い直していくことも重要です。そのため西洋文化との比較研究や、異文化交流を対象とする研究にも積極的に取り組んでいます。
国際文化専攻
東西の多様な文化を地域文化と比較文化の観点から研究する

修士課程では、英米文化、西欧文化、アジア文化の3地域に大別された地域文化について、きめの細かい指導を行うとともに、巨視的見方を養います。また、文学、言語文化、芸術、歴史、思想などの学問分野や学際分野も取り込めるだけの、柔軟で確固とした研究能力が身につくように指導します。
博士後期課程では、修士課程での研究をふまえ、それをさらに推し進めるとともに、それぞれの専門テーマの根源にある精神文化を深く学ぶことで、クロスカルチュラルな視座を獲得し、多角的で柔軟な発想ができる研究者の育成をめざします。
教育・心理学専攻
高度な教育学的知見と宗教的情操をあわせもった専門家を育成する

本専攻は、多様な教育問題に対して、理論的に考究すると共に実践的に対応できる高度な専門家の育成を目的としています。小学校教諭専修免許状を取得し、教育現場で中心的な役割を果たすことができる教員の養成が主となります。公務員・学校事務職員・教育文化産業や出版業界人など教育関係の仕事や、宗教的情操に基づく豊かな人間理解を活かした仕事などをめざす者、さらには、本専攻修了後に高度専門職業人としての研究・実践を継続した上で大学教員・研究者をめざす者などの養成も行います。
総合研究室リニューアル

総合研究室は、教員と学生が自身の研究分野を拠点としながら、専門分野を越えて交流する場(アカデミックコモンズ)となること、そして学生の居場所となることを目的に2024年9月にリニューアルオープンしました。見通しのよいワンフロアには、4つの研究室と交流エリアを配置しています。