研究科・専攻

本学は、1研究科(政策研究科)1専攻(政策専攻)の編成による教育を展開しています。
その特徴は、多様で柔軟な教育プログラムと従来の学問領域の枠を超えたカリキュラム。1研究科の中で現実的必要に応じて多様なプログラムを設定する方式を採用し、その内容は各教育プログラム政策研究の進展や社会的変動に伴う行政課題の変化に対応して柔軟に見直しています。専門科目として政治学系科目および経済学系科目、政策研究に関する多くの学問領域に渡る総合系科目、政策課題固有な科目、語学系科目の5つの科目を設けており、各教育プログラムは、これらの科目群の中からそれぞれの政策課題に応じたカリキュラムを構成することで、1つの専門に縛られない体系的なカリキュラムを提供します。
基本的には、日本人学生を対象とする講義は日本語、留学生を対象とする講義は英語で行われますが、日本人学生も英語の講義を履修することが可能です。また、春・夏・秋・冬の4学期制によって、インテンシブな教育を行っているため、高い教育水準を保ちつつ、短期間での学位取得も可能です。
全国から現役行政官などが集う「研鑽の場」
本学の学生の多くは、中央省庁や政府機関、全国の地方自治体、民間企業などから派遣されたミッドキャリアの職員であり、公共政策一般、あるいは、地域政策、医療政策、農業政策、科学技術イノベーション政策などの各分野のプロフェッショナルとなるべく学んでいます。
公共政策プログラム「文化産業・地域創造コース」2025年4月新規開講

文化産業・地域創造コースは文化資源を幅広い観点から捉え、地域の魅力づくりや観光、文化芸術ビジネス、文化イノベーションの創出等に生かすことについて学ぶ1年の修士コースです。
文化に関わる企画立案に関し必要な専門的知識や政策手法・社会実装手法について海外を含む事例研究も通じて実践的に学ぶとともに、特定の課題についての研究成果(ポリシーペーパー)をまとめ上げていきます。
※(右写真)事例研究例:京都における文化観光の可能性と課題
〈コース担当ディレクター 田渕エルガ教授より〉

様々な表現活動が好きな方、アート×まちづくり、文化財×観光、伝統工芸×ブランドづくりなど、文化芸術で地域を元気にしたい、文化芸術の価値を引き出すビジネスをしたいという思いをもつ方へ。本コースでは多彩な講師陣のもと、文化に軸足を置きつつ個々人の関心に応じた幅広い知識や社会実装手法を学ぶことができ、講義のほかに文化芸術活動の現場の視察やこの分野のプロフェッショナルとの交流活動も行っていく予定です。
事前にご連絡いただければ大学見学や個別相談も可能ですので、どうぞお気軽にbunka@grips.ac.jpまでお問い合わせください。
公共政策プログラム文化産業・地域創造コース
特徴的な取り組み
■夜間・土曜、夏季集中での履修も可能

主力の昼間開講プログラムに加え、六本木キャンパスの立地を活かし、夜間と土曜日に学ぶ修士課程プログラム「国際的指導力育成プログラム(Global Leadership Development Program)」「科学技術イノベーション政策プログラム」を開講しています。
これらの学位プログラム以外にも、夏季集中の履修証明プログラムや研修プログラムなど、行政官ら学ぶ人のニーズに合わせた柔軟なプログラム運営を行っています。
国際的指導力育成プログラム(Global Leadership Development Program):
https://www.grips.ac.jp/jp/education/dom_programs/gld/
科学技術イノベーション政策プログラム:
https://www.grips.ac.jp/jp/education/dom_programs/innovation/
その他の教育プログラムについては下記をご参照ください。
https://www.grips.ac.jp/jp/education/index/
■行政官に求められるデータサイエンスの力
行政官にとってデータサイエンスは必須の素養であるとの認識の下、本学ではデータサイエンス基本科目「データサイエンス基礎」と「実践データサイエンス」を中心にデータサイエンス教育に注力しています。理論、プログラミングから応用まで、統計学、機械学習の手法を学び、エビデンスに基づく政策立案に資する実戦的なデータ解析能力を身につけることができます。 また、計量経済学、オペレーションズ・リサーチ、地理情報システム等の関連分野も学ぶことで日常の実務に生かせる実践力を涵養します。
本学で学べるデータサイエンス関連科目例
日本語科目 | データサイエンス基礎、実践データサイエンス、政策科学のためのデータサイエンスと情報数理 I, II、計量経済学、計量経済学の応用と実践、数理モデル分析、計画と評価の数理、都市政策の空間分析、費用便益分析 |
---|---|
英語科目 | Introduction to Data Science, Data Science in Practice, Data Science for Public Policy, Introduction to Quantitative Methods, Quantitative Social Systems Analysis, Introduction to Applied Econometrics, Applied Time Series Analysis for Macroeconomics, Applied Econometrics, Applied Econometrics Practice, Time Series Analysis, Economic Modeling for Policy Simulations, Computer Programming for Economics, Advanced Econometrics I, II, III, Cost Benefit Analytics I, Mathematical Modeling Analysis |
日本にいながら海外留学をしているような環境へ

本学の学生の半数以上は、世界50以上の国や地域からの留学生です。世界中から集まった現役の行政官と学びあい切磋琢磨する環境に身を置くことができる本学は、海外留学に代わる選択肢にもなりえるでしょう。学生間の交流も盛んで、各種イベントの他、国際学生寮に入居してレジデントアシスタントとして日々の生活の中で交流することもできます。
■プロフェッショナルとしてのコミュニケーション・スキルと言語運用力を育成する
英語力向上の取組を強化しており、「Discussion and Debate for Policymakers」などの行政官向け英語科目の開講に加え、プロフェッショナル・コミュニケーションセンター(CPC)によるワークショップや個別指導を実施しています。語学としての英語を越えて、行政官向けの英語力強化に向けた取組を重視しています。また、修士課程国際プログラムに入学した場合は、全ての授業を留学生と共に英語で履修し、修了することができます。
プロフェッショナル・コミュニケーションセンター
https://www.grips.ac.jp/jp/education/cpc/
在学生・修了生の主な出身国(2024年5月1日現在)

●アジア
インドネシア、フィリピン、バングラデシュ、タイ、
中国、ミャンマー、パキスタン、スリランカ、ベトナム、
マレーシアなど
●大洋州
オーストラリア、フィジーなど
●中南米
ブラジル、ペルー、エルサルバドルなど
●欧州(NIS諸国含む)
ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、ポーランド
など
●北米
アメリカ、カナダ
●中東
トルコ、アフガニスタンなど
●アフリカ
ガーナ、ウガンダ、ケニア、エジプト、タンザニア、
エチオピア、ザンビアなど
学生データ
学生数(2024年5月1日現在)
日本人 | 留学生 | 合計 | |
---|---|---|---|
修士課程 | 117 | 148 | 265 |
博士課程 | 23 | 23 | 46 |
修士・博士一貫プログラム | 10 | 58 | 68 |
合計 | 150 | 229 | 379 |
日本人修了生の主な勤務先(2024年3月修了者のデータより)
分類 | 修了生数 | 割合 | 主な勤務先例 |
---|---|---|---|
政府機関 | 50 | 66% | 文部科学省、外務省、防衛省、東京消防庁、東京税関、海上自衛隊、衆議院事務局、 北海道庁、宮崎県庁、横浜市役所、呉市役所 など |
研究・教育機関 | 5 | 6% | 学校法人日本大学、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 など |
民間企業 | 15 | 20% | 首都高速道路株式会社、株式会社日本経済新聞社、楽天グループ株式会社 など |
その他 | 6 | 8% | 新卒、一般財団法人日本気象協会 など |
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