白百合女子大学大学院（男女共学）

研究科・専攻

文学研究科　発達心理学専攻【博士課程（前期）2年・博士課程（後期）3年】

生涯発達と発達臨床の視点から実践的な研究を展開。公認心理師カリキュラムにも対応。

本専攻は、人間の生涯にわたる心と行動の変化を、生涯発達的および比較文化的視点から研究する一方、子どもの発達臨床に関して、学習障害・情緒障害・社会性の発達などの症例研究や治療教育、支援活動、親に対する指導で大きな成果をあげています。

【博士課程（前期）】

本専攻の博士課程（前期）は人間の生涯発達について研究する「発達心理学コース」と、発達障害および心理臨床に関する実践的な社会的ニーズの高まりに対応する「発達臨床心理学コース」の2コース制をとっています。

■発達心理学コース
人間の生涯にわたる心と行動の変化を、生涯発達的視点から研究するなど、発達心理学の研究者としての基盤を学びます。

■発達臨床心理学コース
特に子どもの臨床心理に関して、附属の発達臨床センターを中心に、発達障害・虐待を含む情緒障害・学習障害などの子どもへの心理療法、治療教育などを指導の下に、担当者として実践します。また、症例検討会が頻回に催され、臨床心理の基礎を学びます。

【受験資格取得対応コース】

　〈国家資格〉
　・公認心理師 - 両コース受験資格取得可能

　〈認定資格〉
　（財）日本臨床心理士資格認定協会指定第1種校
　・臨床心理士 - 発達臨床心理学コースのみ受験資格取得可能
　（社）臨床発達心理士認定運営機構
　・臨床発達心理士 - 両コース受験資格取得可能

公認心理師について

【博士課程（後期）】

博士課程（前期）2コースそれぞれにおける学修・研究を基盤として、人間の生涯にわたる心と行動の発達とその臨床的な対応について、発達心理学および発達臨床心理学の立場から専門的に研究・教育を行います。高度に専門的な知識、理論および技能を備え、他の領域の専門家とも連携しつつ幅広い分野で発達支援を行うことができる人材、またこの領域に関する理論と知識の創生に寄与しうる人材の養成を目的としています。

【白百合の実績〜修了後の活躍の場〜】

博士課程（前期）は「公認心理師」や「臨床心理士」等の資格課程に対応していることもあり、多くの修了生が資格取得の上、公立小中学校や病院、児童相談所、療育施設、心理・発達支援に関連する企業など、心理的なサポートを必要とする現場で心理臨床の専門家として活躍しています。
また、博士課程（後期）では博士号取得者も多数輩出しています。
臨床の専門家育成とともに生涯発達心理学的視点に立った基礎的な発達研究に長年にわたり取り組んでおり、発達心理学研究と実践の世界で確かな地位を築いています。

文学研究科　児童文学専攻【博士課程（前期）2年・博士課程（後期）3年】

独自の学問体系を有する児童文学・児童文化の専門家を養成する。

おとなの文学・文化とは一線を画する、独自の体系を持つ学問領域としての児童文学・児童文化を、専門的かつ多角的に研究します。子どもや若者の文学・文化について、メディアの多様化に対応できる、専門的な知識を備えた人材を養成します。

【研究対象・領域】

「児童文学」とは、「子ども」をめぐる文化表象のひとつです。本専攻では、この観点から、絵本、ライトノベル、マンガ、アニメ、口承文芸など、多様なメディアと結びついた物語文化はもとより、おもちゃ、ゲーム、テレビ番組、テーマパーク、聖地巡礼、推し活といった文化財や文化現象も重要な研究対象として位置づけています。

【修了後の進路】

一般企業への就職のほか、大学院で学んだ専門性を生かし、教員や翻訳家、研究者となった修了生もいます。

【関連研究施設】

本学は、児童文学・児童文化の研究機関としてユニークな「児童文化研究センター」を設置しています。教員と大学院生がともに参加して教育と研究の活動を進めています。また、国内外の研究者との交流の場、情報発信の場になっています。

文学研究科　国語国文学専攻【修士課程2年】

国語学・国文学・日本語教育の3分野を、専門的かつ学際的に研究。

国語学・国文学とその関連領域に対して、専門的かつ学際的な研究を進めています。文学研究の関連分野は広範にわたり、日本史、民俗学、風俗史などの人文社会学の分野や、演劇、絵画といった芸術にも及んでいます。本専攻では、複雑多様化する研究に、さまざまな角度からアプローチが可能です。

【切磋琢磨する研究環境】

研究者としての道を志す人はもちろん、教育者を目指す人、社会人としての経験を積んだ後あらためて向学心に燃える人、あるいは日本語や日本の文学・文化について深い関心を持つ人など、多様な背景を持つ院生同士が集い、互いに切磋琢磨しうる環境を醸成しています。本専攻において、さらに学識を深め、実力と人間性を兼ね備えた研究者・教育者をはじめ、わが国の文化の発展に積極的に寄与しうる人材の養成を目的としています。

【修了後の進路】

一般企業への就職のほか、大学院で学んだ専門性を生かし、教員や翻訳家、研究者となった修了生もいます。
また、修士課程における研究成果を、さらに高度な学問的水準に発展させるために、博士課程として「言語・文学専攻」が用意されています。

文学研究科　フランス語フランス文学専攻【修士課程2年】

言葉と文学を中心に文化に対する興味と高度なフランス語運用能力を開発。

言葉と文学を中心に、文化に対する興味と高度な言語運用能力を開発。将来研究者を目指すだけでなく、フランス語とその学習方法に関する知識を深め、実践的な教養を持った人材を養成します。

【学部での成果をさらに深める研究体制】

本専攻が目指すのは、学部4年間の学習の成果を発展させ、さらに研究を深めていくことです。この実現に向け、教員がそれぞれの専門分野について授業を展開し、院生の個性を生かすための手厚い指導を行っています。
教員の専門領域は、フランス語学、フランス語教育学、17世紀から現代にいたる文学・思想、歴史学と多岐にわたり、院生の興味関心に応じてフランス・フランス語圏文化の多様な側面を学ぶことができます。

【実践的な語学教育法の開発】

本専攻の特色の一つとして、ティーチング・アシスタント（TA）制度があげられます。希望者はTAとして学部生のフランス語学習を個別に支援したり、フランス語学習に関連するイベントにかかわることで、語学教育の一端を体験することができます。また、首都圏の私立大学におかれているフランス語フランス文学系大学院の多くと単位互換協定を結んでいるので、協定大学の聴講で取得した単位を8単位まで修了単位に組み入れることができます。

【修了後の進路】

一般企業への就職のほか、大学院で学んだ専門性を生かし、教員や翻訳家、研究者となった修了生もいます。
また、修士課程における研究成果を、さらに高度な学問的水準に発展させるために、博士課程として「言語・文学専攻」が用意されています。

文学研究科　英語英文学専攻【修士課程2年】

英文学・文化、米文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化の４領域を柱に言語文化を探る。

イギリス文学・文化、アメリカ文学・文化、英語学・英語教育学、国際社会・文化の4つの領域を主要な柱に据え、英語圏の 言語文化の多種多様な世界を研究の対象としています。また、オムニバス授業などを通じて異なる分野の専門家と議論を深め、新たな視点から世界を見つめることができます。

【言語、文学、文化を探る】

英語学の分野においては、言語研究だけでなく英語教育の研究および授業も行われています。文学・文化においては、イギリス・アメリカを中心にして世界のバラエティに富んだ作家・作品を扱うほか、時代ごとの文化や社会の特色について学べる授業が展開されています。

【高度な英語力と研究能力を磨き、論理的思考力を養成】

グローバル化と情報化が進む現代では、優れた英語力と柔軟な思考・発想で問題を解決する力が求められます。全ての分野の基礎となる英語力を磨き、各分野の専門的知識を深め、多様化する社会に耐えうるクリティカルでクリエイティブな思考を養成し、高度な研究方法を習得します。

【修了後の進路】

一般企業への就職のほか、大学院で学んだ専門性を生かし、教員や翻訳家、研究者となった修了生もいます。
また、修士課程における研究成果を、さらに高度な学問的水準に発展させるために、博士課程として「言語・文学専攻」が用意されています。

文学研究科　言語・文学専攻【博士課程（後期）3年】

修士課程の成果を基礎に、言語・文学研究の新しい地平を見出す。

国語国文学、フランス語フランス文学、英語英文学、日本語教育など、それぞれの修士課程における研究成果を、さらに高度に発展させることを目指します。

【専門科目と関連科目】

本専攻では特定の研究領域を選び、主体的かつ専門的に研究する「専門科目」と、学際的な研究を推し進めるための「関連科目」を設置しています。本専攻では、こうした学際的研究の歴史的、構造的関連を考察し、専門分野における研究の視野を広げ、新しい研究領域の開拓にも積極的に取り組んでいます。

【新しい知の力に期待】

言葉は文化、歴史、思想を映し出す鏡であり、単なるコミュニケーションの道具にとどまりません。本専攻では、日本語、フランス語、英語という異なる言語を軸に、多角的な視点から文学、言語学、教育、文化論などを深く掘り下げ、新たな知の創造を目指します。オムニバス授業では、各分野の専門家が集い活発な議論を展開、異なる視点に触れ、自身の研究を深めることができます。特定の研究領域を深めながら、同時に幅広い教養を身につけ、多様な問題解決能力を養います。既成概念にとらわれず、常に新しい知識を求める探究心、異なる分野の知識を結びつけ、複雑な問題を分析する能力、自分の考えを明確に表現し、論理的に展開する能力といったスキルが求められます。

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