大学院進学ガイド 大学院・研究科を知ろう

進みたい方向や学ぶ目的を整理できたら、今度は具体的にどこの大学院をめざすのか、志望校を絞っていかなければなりません。
自分の学びたい内容を学べる場なのか、得たい資格を得られるのか、カリキュラムは続けられそうなしくみになっているのか。教授陣や研究所や蔵書などの学ぶ環境、立地や学費も含めて、自分に合った大学院を選ぶために、各大学院や研究科を調べてみましょう。

ステップ1 資料請求をしよう

志望校を決めるためには、まず、この『大学院へ行こう!』のように、自分の条件に合った大学院を検索でき、各大学院の概要を載せている情報サイトを使って気になる大学院を絞っていくのがお薦めです。
各校の概要を把握して、さらに自分の中で興味のある大学院を選んだら、『大学院へ行こう!』の複数校の資料を一度に請求できる機能を使って、詳細資料を手に入れましょう。

ステップ2 公式サイトをチェック

大学院案内、学生募集要項、入学案内、願書などの請求と同時に、各大学院の公式サイトもチェックしましょう。
一度見たらおしまいではなく、気になる大学院は定期的に確認して、説明会などのイベントや公開講座の予告をチェックして、常に新しい情報を得るようにするとよいでしょう。
また最新情報が常に更新されているだけでなく、次の年度の入試日程や、選抜方法がまだ発表されていなくても、前年の情報が掲載されていたりしますので、そこから次の予定を推察するなど、過去情報もいろいろ利用できます。

ステップ3 説明会に参加しよう

いろいろな大学院の公式サイトや学校案内を読んでいくうちに、自分が求める内容や通い方、研究や学びのイメージが具体的に湧いてくることも珍しくありません。そのイメージをもっと現実のものとして確かめるには、各大学院が開く説明会などに出かけることをお薦めします。
説明会では志望者に対して、研究科の概要や入試、奨学金などの説明を行うものもあれば、教授が模擬授業を行うセミナーも開催されています。また、他地域の大学院が会場を借りて開く説明会や、社会人だけを対象とする説明会や研究室での研究体験など、さまざまな説明会が年間を通じて実施されています。

ステップ4 研究室を訪問

大学院修士課程に入学すると、通常は指導教授のもとで研究室に2年間在籍し、研究成果により修士の学位を得ます。有意義な2年間を過ごすために、自分が学びたい教授の研究内容や研究室の環境をできる限り確かめておくのがよいでしょう。
教授のテーマは、その著書や大学の紹介資料を読むと、ある程度わかります。
また理工系の場合は、志望する研究室への訪問を依頼して、事前に教授と研究テーマについて話しあい、その研究科への進学が適切かどうか議論を重ねることも少なくないようです。
いずれの専攻においても教授や研究室を訪ねられるチャンスは大切にして、訪問が困難な場合は大学院を訪ねられるキャンパスツアーなどの機会を逃さないようにしましょう。

ステップ5 科目等履修制度の活用

今すぐ志願するのではなく、もう少し長期計画に基づいて進学を考えている方には、志願候補の大学院の科目等履修生になって、希望する教授の講義を受け、内容や傾向を確かめる方法もあります。大学院によっては、科目等履修制度で修得した単位を正規に入学した場合の卒業要件単位として認めているところもあります。
また、もう少し手軽に試すなら、公開講座を受けてみる方法もあります。
希望する教授の授業を受けられるチャンスがないか、志望大学院の制度や、公開講座の受講生募集のお知らせなどをこまめにチェックしておくことをお薦めします。