大学院進学ガイド 学び続けられる環境づくり(時間編)

大学院の学びや研究は、専門的かつ高度な内容です。それらを適正に履修するには、講義だけではなく予習や復習ももちろん重要。専攻によってはフィールドワークや実習などまとまった時間を要するものもあります。
特に社会人が進学する場合は、どのようにして学び続ける時間を確保するかは大きな課題。2年間、平日の昼間に大学院に通うのは、困難な人も多いでしょう。ここでは、自分の生活環境で可能な大学院進学方法を検討してみましょう。

平日昼間に連日通う以外に可能な、就学形態の種類

土・日、夜間開講の利用

昼間に働いている社会人のために、平日の夜間と週末の土・日を使って開講する夜間大学院が増えています。平日夜間だけでは講義数が足りないので土・日に授業が行われるのですが、中には、土曜日に朝9時から夜9時まで集中的に講義を実施し日曜日は休日にしたり、日曜日・祝日、夏休み期間を使って集中講義を追加したりする大学院もあります。
社会人が働きながら大学院の授業を受けるにあたっては、自分の勤務形態にあわせやすいかどうかも大学院選びの大切なポイント。中には遠隔講義のシステムを兼ね備えている大学院もあります。授業の受け方にどこまで融通性があるのかも調べておくとよいでしょう。

土・日、夜間開講の大学院についての「大学院Q&A

「大学院へ行こう!」は(株)オウケイウェイヴが運営する「OKWaveコミュニティー」と連携しています。参考になりそうなQ&Aをご覧ください。

オススメの土・日、夜間開講の大学院はこちら

通信制大学院の利用

時間的だけではなく、地理的な制約で大学院の講義を受けることが困難な人にとって便利なのは、通信制大学院です。その授業は、在宅学習による通信指導とスクーリング(面接指導)が中心となります。
在宅学習については、印刷教材を使うだけでなく、放送授業、さらには電子メールを活用したレポート指導やインターネットを活用した遠隔授業も導入されるようになっています。特に、情報通信技術を積極的に活用することによって、大学院によっては従来よりも指導教官と学生の接触機会も増え、よりきめ細かい指導を受けることが可能になっています。
ただし、通信制で必要なスクーリングは、多くの場合その大学のキャンパスで受けることになります。したがって、まとまった休みやスクーリング中の宿泊先の確保、またその所在地までの交通費など、事前に検討しておく必要があります。

通信制大学院についての「大学院Q&A

「大学院へ行こう!」は(株)オウケイウェイヴが運営する「OKWaveコミュニティー」と連携しています。通信制大学院について、参考になりそうなQ&Aをご覧ください。

オススメの通信制大学院はこちら

長期履修制度の利用

長期履修制度は、学習時間等の制約がある社会人が、職業上必要な知識や能力を修得するために入学することを前提にした制度です。仕事の忙しさなどを考慮し、あらかじめ長期の教育課程を編成して標準修業年限を超えて履修できるのがメリットです。長期履修制度はあらかじめ長期履修を前提としているので、留年とは異なります。学費においても、たいていの大学院は、修業年限分の授業料総額を学生が在学を希望する年限で分割して納めることができるようになっています。
ただし、この制度は職業を有している、あるいは育児や介護などの事情により長期履修が必要な人でなければ利用できません。
仕事を続けながら計画的に履修したい人には有効ですが、最初の計画と状況が変わり、変更が必要となったときに困らないように、履修計画の変更申請が可能かどうかなど、前もって各大学院の制度を確認しておきましょう。

長期履修制度のある大学院についての「大学院Q&A

「大学院へ行こう!」は(株)オウケイウェイヴが運営する「OKWaveコミュニティー」と連携しています。参考になりそうなQ&Aをご覧ください。

長期履修制度のあるオススメの大学院

修業年限1年

これまでは修業年限を2年としていた修士課程ですが、専門職大学院の登場とともに、1年で修了できるコースが現れはじめました。もともと主に会社員や公務員を想定したもので、「できるだけ早く職場に復帰したい」という希望に応えています。夏休みや夜間にも授業を開設し効率的に学べるようにしています。中には、すべての授業が夜間と土曜日に受けることができ、1年で修了可能な大学院もあります。 大学院によっては同じ研究科に2年制と1年制を設けていたり、必要単位を修得したら1年で修了できたりと、制度はさまざまです。
また、この考え方とは逆に、修士課程を3年間かけて修了するコースを設置している大学院もあります。仕事や家事などと両立させながら、じっくり学びたい人にお薦めです。

修業年限1年の制度のあるオススメの大学院

セメスター制の利用

1年を2期に分けて、半年ごとに単位を認定する制度です。このシステムは、アメリカの大学で多く見られますが、日本でも採用する大学・大学院が増えてきました。通常、修士課程の場合は2年の期間(2期)が必要になりますが、セメスター制ではこれが4期になります。仕事の都合で、1年の後半が忙しく大学院に通えないとか、長期出張しなければならないといったこともあります。そんな場合は、1期分だけ休学するといったプランも可能で、社会人にとってはとても便利な制度です。
一つの授業を学期(セメスター)ごとに完結させる制度ですから、この制度を採用している大学院では秋入学を可能としているところも少なくないようです。

駅前・サテライトキャンパスの利用

都心にあった大学がどんどん郊外へと移転し、社会人にとっては仕事が終わってから通学するのはかなりの負担。そのような状況を考慮して、都心の中心部に教室を設けるサテライト大学院の設置がめだっています。東京では、JR東京駅八重洲口に社会人向けサテライト教室「東京ステーションカレッジ」を開設している国立大学もあります。国公立大学が都道府県の境を超えて“分校”を置くのは全国初とのことで、注目を集めています。講義はすべて夜間に行い、勤務後の会社員などが集う学びやをめざします。このようなサテライト大学院は、社会人の受け入れが拡大する今後、さらに増えていくと考えられます。

駅前・サテライトキャンパスのあるオススメの大学院