TOP 大学院進学ガイド > 学び続けられる環境づくり(時間編)
大学院の学びや研究は、専門的かつ高度な内容です。それらを適正に履修するには、講義だけではなく予習や復習ももちろん重要。専攻によってはフィールドワークや実習などまとまった時間を要するものもあります。
特に社会人が進学する場合は、どのようにして学び続ける時間を確保するかは大きな課題。2年間、平日の昼間に大学院に通うのは、困難な人も多いでしょう。ここでは、自分の生活環境で可能な大学院進学方法を検討してみましょう。
昼間に働いている社会人のために、平日の夜間と週末の土・日を使って開講する夜間大学院が増えています。平日夜間だけでは講義数が足りないので土・日に授業が行われるのですが、中には、土曜日に朝9時から夜9時まで集中的に講義を実施し日曜日は休日にしたり、日曜日・祝日、夏休み期間を使って集中講義を追加したりする大学院もあります。 |
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時間的だけではなく、地理的な制約で大学院の講義を受けることが困難な人にとって便利なのは、通信制大学院です。その授業は、在宅学習による通信指導とスクーリング(面接指導)が中心となります。 |
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長期履修制度は、学習時間等の制約がある社会人が、職業上必要な知識や能力を修得するために入学することを前提にした制度です。仕事の忙しさなどを考慮し、あらかじめ長期の教育課程を編成して標準修業年限を超えて履修できるのがメリットです。長期履修制度はあらかじめ長期履修を前提としているので、留年とは異なります。学費においても、たいていの大学院は、修業年限分の授業料総額を学生が在学を希望する年限で分割して納めることができるようになっています。 |
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これまでは修業年限を2年としていた修士課程ですが、専門職大学院の登場とともに、1年で修了できるコースが現れはじめました。もともと主に会社員や公務員を想定したもので、「できるだけ早く職場に復帰したい」という希望に応えています。夏休みや夜間にも授業を開設し効率的に学べるようにしています。中には、すべての授業が夜間と土曜日に受けることができ、1年で修了可能な大学院もあります。
大学院によっては同じ研究科に2年制と1年制を設けていたり、必要単位を修得したら1年で修了できたりと、制度はさまざまです。 |
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1年を2期に分けて、半年ごとに単位を認定する制度です。このシステムは、アメリカの大学で多く見られますが、日本でも採用する大学・大学院が増えてきました。通常、修士課程の場合は2年の期間(2期)が必要になりますが、セメスター制ではこれが4期になります。仕事の都合で、1年の後半が忙しく大学院に通えないとか、長期出張しなければならないといったこともあります。そんな場合は、1期分だけ休学するといったプランも可能で、社会人にとってはとても便利な制度です。 |
都心にあった大学がどんどん郊外へと移転し、社会人にとっては仕事が終わってから通学するのはかなりの負担。そのような状況を考慮して、都心の中心部に教室を設けるサテライト大学院の設置がめだっています。東京では、JR東京駅八重洲口に社会人向けサテライト教室「東京ステーションカレッジ」を開設している国立大学もあります。国公立大学が都道府県の境を超えて“分校”を置くのは全国初とのことで、注目を集めています。講義はすべて夜間に行い、勤務後の会社員などが集う学びやをめざします。このようなサテライト大学院は、社会人の受け入れが拡大する今後、さらに増えていくと考えられます。 |
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