田園調布学園大学大学院 人間学研究科 子ども人間学専攻

[私立]

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カリキュラム

学びのポイント

保育の質・専門性の高度化に取り組むリーダー的人材「省察的実践家」の育成

保育園や幼稚園、児童養護施設などの現場では、保育のあり方や保護者からの相談、園内コミュニケーションなど、多岐にわたる課題を抱えています。このような諸課題ときちんと向き合い、適切な解決策を自ら導き出せる人材の育成が本専攻の目的です。
本専攻では、日々の保育実践の中で思うようにいかなかったとき、自らの行動を単に反省するのではなく、どこに問題があったのかについて幅広い視点から明らかにし、その改善策を考え、実践行動に移せる人材「省察的実践家」をめざすカリキュラムを編成しています。

3つの履修モデル

【モデル1】
子ども人間学を深く修めながら、幼稚園教諭専修免許状の取得をめざす。
【モデル2】
子ども人間学を深く修め、保育の質の向上に取り組める高度な専門的職業人をめざす。
【モデル3】
多様な保育ニーズ現場に対応できる力や、地域子ども・子育て支援事業の実践者にふさわしい力の養成をめざす。

カリキュラム編成

「子ども人間学」を基盤として「省察的実践力」を身に付ける

「子どもを子どもとしてみる」という従来の保育観ではなく、「子どもを人間としてみる」という新しい保育観「子ども人間学」を基盤としていることが本専攻のカリキュラムの特色です。まず「基礎科目」の「子ども人間学総論」を通して、子ども人間学の基礎を養い、「基本科目」として設置している「人間学概論」で哲学、文学、政治、芸術、自然を人間に結びつけて学び、幅広い視野を養います。これらを学びながら、「専門科目」や「研究指導」において子どもに関わる学びの理論と実践の往還を意識した科目を履修することによって、専門性の質は高まり、単なる「情報的知識」の詰め込みではなく、人間学を基に、経験や技術を省察的に問い、実践に生かしていくための「省察的実践力」が育成されます。

【基礎科目】

「人間学総論」を通して、子ども人間学の基礎を養います。

【基本科目】

人間とは何かについて俯瞰的、包括的に探究できる「人間学概論 I (哲学と人間)」「人間学概論II (文学と人間)」 「人間学概論III(政治と人間)」「人間学概論IV (芸術と人間)」「人間学概論V (自然と人間)」を配置し、省察的実践家としての基盤をしっかり固めます。また、「人間学研究法」を通して、修士論文の作成方法や研究方法を身に付けます。

【専門科目】

子どもを核とした複雑で多層的な保育実践を的確に捉え、その背景や構造を読み解くカを「子ども人間学領域」と「関連領域」で養います。
●子ども人間学領域
「子ども人間学」の観点から、子どもという存在を人間としてどのように理解すべきか、その文化思想的変遷、教育・学習発達観を問い直し探究する5科目と、子どもの育ちや子育てを支える保育実践のあり方や実践における専門性を高度化できる10科目を配置。自らの保育実践が、実践共同体となる園や施設・家族・地域社会・国および地方自治体・国際社会などとどのように関連しているのかを吟味しつつ、専門性を高めていきます。また、幼稚園教諭専修免許状を取得するための科目も開講します。
●関連領域
子どもの人権を保障して地域における日々の暮らしと幸福を支える「社会福祉学分野」、子どもの生命の保持と健やかな生活の基本となる心身の健康と安全を守る「医学分野 」、子ども一人ひとりの発達過程における経験の意味や実存について考えるうえで深く関与する「心理学分野」から7科目を配置。 これらの科目は、個々の学生の研究テーマや修了後にめざす具体的専門職への人材育成の観点から、探究する専門性に応じて選択可能な科目となっています。

【研究指導】

「研究指導」は1年次から他の科目と並行して履修でき、自分自身が興味を持った研究テーマを熟成させながら、明確化できるようにします。 1年次は主に研究方法の確立をめざし、予備調査などにより研究計画を練り上げていきます。 2年次は、確立した研究方法をもって研究課題に取り組み、データの収集・解析などを行い、研究成果としてまとめます。

◆主な開講科目(2023年度)
科目区分 科目名 単位数 配当年次
必須 選択
基礎科目 人間学総論
2
1
基本科目 人間学概論I(哲学と人間)  
2
1・2
人間学概論II(文学と人間)  
2
1・2
人間学概論III(政治と人間)  
2
1・2
人間学概論IV(芸術と人間)  
2
1・2
人間学概論V(自然と人間)  
2
1・2
人間学研究法
2
1
専門科目 子ども人間学領域 学び学特論  
2
1・2
保育学特論  
2
1・2
教育的ケアリング特論  
2
1・2
子ども思想史特論  
2
1・2
保育実践研究  
2
1・2
保育者特論  
2
1・2
子ども・子育て支援実践研究  
2
1・2
児童家庭福祉特論  
2
1・2
家族社会学特論  
2
1・2
子ども政策特論  
2
1・2
教育学特殊研究  
2
1・2
子どもとアート論  
2
1・2
子どもとことば論  
2
1・2
子ども環境学特論  
2
1・2
発達心理学特論  
2
1・2
保育・教育課程研究  
2
1・2
関連領域 権利擁護特論  
2
1・2
障害児・者福祉特論(インクルーシブ論を含む)  
2
1・2
地域福祉特論  
2
1・2
生活環境学特論  
2
1・2
精神医学特論  
2
1・2
臨床心理学特論  
2
1・2
研究指導 研究指導I
2
 
1
研究指導II
2
 
1
研究指導III
2
 
2
研究指導IV
2
 
2

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