学習院大学大学院 人文科学研究科

[私立]

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最上秀樹さん
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先輩の声

教育学専攻

多方面で自分の専門性を高めることができる

教育学専攻 博士後期課程
最上秀樹さん

文京学院大学人間学部保育学科卒業後、社会福祉法人が運営する私立保育園にて保育士、主任を経験し、現在、副園長を務める。同法人内、保育園での勤務を継続しながら、2022年学習院大学大学院人文科学研究科教育学専攻博士課程前期に入学、修士論文を提出後、研究を発展・継続していくため、同大学の博士課程後期に進む。また、2025年からは幼児教育や保育を志す学生が通う都内の大学にて、非常勤講師も務めている。

最新の教育情勢や変化を抑えつつ、過去とのつながりなどを整理する

入試の際の対策内容についてお聞かせください。

まず、ガイダンスに参加し、過去問の情報や試験対策になる文献を丁寧に教えてもらいました。入試では、就学前教育や保育分野に関する内容はほとんどなかった記憶がありますが、試験対策に必要な文献や内容は、興味深いものや関連するものも多く、新鮮な気持ちで試験勉強ができました。また、同じ教育であることに変わりはないので、自分の専門との関連性を考えながら論じることもできた印象を持っています。
教育は歴史上の教育者や理論、政策など、いくつかのキーワードやトピックが関連し合うので、最新の教育情勢や変化を抑えつつ、過去とのつながりなどを整理しながら、試験に挑みました。
英文読解については、インターネットでSDGsなどに関する英文を検索し、和訳する練習をしました。その中には教育的な専門用語もあるので、その辺りへのアンテナを張っておくのも大切かもしれません。

院生同士で話すことで、より広い視点での気づきを得ることができた

この専攻での授業の内容やその面白さについてお聞かせください。

教室授業の最新の実践や実際の事例をもとに、院生同士で話し合うような学びはもちろん、最新の教育政策や国際情勢など、幅広く深い視座で教育のことを考えられることが、日々、保育・教育現場に携わる中でも、重要な時間となっています。周りの院生たちも、多様なバックグラウンドや専門性を持っているので、院生同士で話すことで、より広い視点での気づきを得ることができます。
院生の中には、専修免許状のための講義を選択している院生もいるのですが、私は専修免許状を取る予定はありません。しかし、その分、同じ人文科学研究科の臨床心理学専攻や心理学専攻の講義の中で教育学専攻でも選択できるものを受講し、多方面で自分の専門性を高めることができていると思います。

子どものもつ豊かな感性や可能性を実感し、子どもからたくさんの学びをもらっていることに気づく

研究テーマとその魅力について教えてください。

私は、乳幼児期の保育・教育に関する研究として、1歳以上3歳未満児が、身近な環境(モノ・コト)とどのように関わりあい、気づきや学びを得ているかについて質的な研究をすすめています。特に同じ環境(モノ・コト)であってもそこでの子ども一人ひとりの姿や遊び方は多様です。そのような多様な学びや育ちが研究によって明らかになってくることで子どものもつ豊かな感性や可能性を実感し、私自身、子どもからたくさんの学びをもらっていることの喜びをも感じます。そして、学習院大学大学院は、教育学専攻ですが、学校教育の前段階である、就学前教育についても同じ教育として学ぶ機会があることも研究の充実につながっています。

子どもたちとの日常や保育の日々を、よりよいものとしていきたいというモチベーションへとつながる

授業や研究と自分の仕事との関係についてお聞かせください。

教育学専攻であるため、講義は基本的には学校教育に関する内容が主となります。しかし、学校教育と就学前の教育・保育では、子どもの年齢は違うものの、教育を通じて、子どもたちや社会の未来を考えるという志は同じであることを、講義や学生とのディスカッションから感じることができます。そのことは、子どもたちとの日常や保育の日々をもっとよりよいものとしていきたいというモチベーションへとつながっています。また講義では、日常の保育のみでは、なかなかたどり着けない様々な最新の情報に触れることができたり、考えていなかった視点や論点が、日常の出来事とつながっていることに気づいたり、日常的に子どもと過ごしているからこその、大学院での時間の充実を感じながら過ごしてます。

対面とオンラインのハイブリッド授業を検討していただける

仕事と両立するコツについて教えてください。

博士課程前期では、単位数も多いため、平日の午前もしくは午後にお休みをいただいて、講義を取ることもありました。コロナ禍以降は、対面授業も増え、学校も活気が溢れていますが、対面とオンラインのハイブリッド授業も多いのが、両立のしやすさにつながっています。また、院生の人数や状況に合わせた課題内容や課題の分担もできるのも大変有り難いことでした。



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